FXといえば短期売買のイメージが強いですが、「外貨預金のように、通貨を買ってずっと持ち続ける」ことはできるのでしょうか?この記事では、FXを長期保有目的で利用することの可否やメリット・デメリット、注意点を初心者にもわかりやすく解説します。
FXでも「買って持ち続ける」ことは可能か?
結論から言えば、FXでも通貨を買って長期保有することは可能です。ポジションを持ったままにしておけば、売らない限りそのポジションは継続され、毎日スワップポイント(スワップ金利)を受け取れる可能性があります。
特に高金利通貨(例:メキシコペソ、南アフリカランドなど)を買って放置する“スワップ運用”は、外貨預金に似た運用として注目されています。
外貨預金とFXの違い
一見似ているように見えるFXと外貨預金ですが、仕組みやリスクが大きく異なります。
項目 | 外貨預金 | FX |
---|---|---|
レバレッジ | なし(実質1倍) | 最大25倍(国内) |
為替差益の税制 | 雑所得(総合課税) | 申告分離課税(20.315%) |
スワップポイント | 金利差が低い | 高金利通貨なら毎日受取可能 |
元本保証 | なし | なし |
FXは少ない資金で大きなポジションを持てる反面、価格が逆行したときの損失も大きくなりやすいため注意が必要です。
スワップ運用で“放置する戦略”は有効か?
スワップポイントがプラスになる通貨ペア(例:ドル/円の買い、メキシコペソ/円の買いなど)を利用すれば、長期的に保有することで毎日スワップ金利を受け取ることができます。
ただし、為替レートが大きく逆行すれば、スワップ益以上の為替損が発生する可能性もあるため、完全に“放置で安心”とはいきません。
長期保有を前提としたFXの注意点
- 証拠金維持率に注意:レバレッジを低く抑え、強制ロスカットを防ぐ
- スワップがマイナスになる可能性も:政策金利やブローカーの条件変更で逆転する場合あり
- 流動性や政治リスク:高金利通貨は市場の影響を受けやすい
特に中南米や新興国通貨は値動きが荒く、急落時の対応を事前に考えておく必要があります。
実際に“買って置いておく”ための安全設計
FXで外貨預金のように保有するためには、リスクを抑えるための設計が不可欠です。
- レバレッジは1倍〜2倍程度で運用
- 証拠金の数倍の資金を口座に残しておく
- スワップ重視なら通貨ペアの選定が最重要
- 定期的にチャートや経済指標を確認
たとえば、米ドル/円の買いポジションを100万円分持ち、レバレッジをかけずに現金でカバーしておけば、スワップを得ながら安定運用も可能です。
まとめ:FXは“外貨預金的に運用”もできるがリスク管理がカギ
FXでも通貨を買って保有し続けることは可能であり、スワップポイントによる利益を狙った“外貨預金的な運用”も実践できます。ただし、為替変動リスクやレバレッジの影響を理解し、慎重な設計が必要です。
外貨預金よりも効率的な運用が可能な一方で、リスクも比例して高まるため、「放置しておくだけ」という感覚ではなく、定期的なチェックとリスク管理を前提にした長期保有戦略が成功のポイントとなります。

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