高配当株の価格下落に悩まされる中、オラクルの米ドル建債券(年利6.125%)に注目する投資家が増えています。この記事では、同社債の仕組みや魅力、投資判断に必要なポイントを初心者にもわかりやすく解説します。
オラクルの社債とは?概要と基本スペック
オラクル社はアメリカを代表するIT企業の1つで、信用格付けも高い水準にあります。そのオラクルが発行する米ドル建債券は、2024年現在で6.125%の表面利率を持つ債券として注目を集めています。
利払いは年2回で、額面に対して利息が支払われます。つまり、1,000ドルの債券を1枚購入すると、年間で約61.25ドルの利息を2分割(例:30.625ドルずつ)して受け取ることになります。
社債投資のメリット:株式と異なる安定性
高配当株は配当利回りこそ魅力的ですが、株価変動のリスクがあります。対して、社債は償還時に額面金額が返金される(信用リスクが低ければ)という点で、安定収益を狙いたい投資家に向いています。
特にオラクルのように格付けが投資適格(例:BBB以上)であれば、リスクが相対的に低く、定期的なインカムを重視するポートフォリオのコア資産にもなり得ます。
6.125%利回りの「実質受取額」と税金
日本国内の証券口座でオラクル社債を保有した場合、外国債券による利息収入には20.315%の税金が源泉徴収されます(所得税+住民税)。
そのため、実質的な利回りは6.125%の約80%=4.9%前後となることが多く、為替手数料や為替差益の税金にも注意が必要です。
為替リスクと購入タイミングに注意
オラクル社債は米ドル建てのため、為替リスクを抱える点が株式投資とは異なります。例えば、ドル高が進行すれば日本円での受取額は増えますが、ドル安が進めば目減りします。
また、社債は市場で売買されることもあり、利回りや価格が変動するため、発行直後に購入するか、中途で割安になった時を狙うのが基本戦略です。
こんな投資家にオススメ
- 高配当株の価格変動に疲れている
- 一定のドル資産を保有している
- 外貨で定期収入を得たい
- 債券の仕組みに理解がある
こうした属性を持つ方には、オラクル社債のような投資先は有望と言えるでしょう。
まとめ:オラクル社債は「安定×高利回り」の選択肢
オラクルの6.125%米ドル建債券は、株式投資のリスクに代わる魅力的なインカムゲイン投資です。為替や税制、信用リスクに留意しながら、長期での資産安定化を図るには優れた選択肢の1つとなるでしょう。
ただし、社債は発行元の財務状態によってリスクが変動するため、購入前には証券会社の資料や格付け機関のレポートも確認するようにしましょう。

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