eMAXIS Slim S&P500やオルカン(全世界株式)は、投資信託の中でも初心者に人気のあるファンドですが、「なぜナスダックやNYダウが下落している中でもこれらは上昇を続けるのか?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、株価指数の違いや最近の市場動向、投資信託の値動きの仕組みをわかりやすく解説します。
指数の違いがもたらす値動きの差
S&P500はアメリカの主要500社に分散投資する指数で、特定セクターに偏らないのが特徴です。一方、ナスダックはハイテク株の比率が高いため、金利の影響を受けやすく、下落しやすい局面もあります。
NYダウはわずか30銘柄で構成されており、業種に偏りがあるため、個別企業の動向や一時的な影響で指数全体が変動するケースもあります。
eMAXIS Slimシリーズの特徴と投資対象
eMAXIS Slim S&P500は、アメリカ全体の経済成長に連動する動きを目指して設計されています。特定の銘柄やセクターに偏らないため、短期の動きよりも長期的な堅調さが期待できます。
また、オルカン(オール・カントリー)は日本を含む全世界の先進国・新興国の株式に投資する商品であり、一部の市場が下落していても他の地域が堅調なら全体としては値上がりする可能性があります。
タイムラグと為替の影響も要因に
eMAXIS Slimシリーズは投資信託であるため、実際の指数変動と比較して1~2日のタイムラグがある場合があります。そのため、ニュースでナスダックが下がっていても、eMAXIS Slimの価格に反映されるのは後日になることもあります。
また、投資信託の価格には為替レートも影響します。円安が進行すると、海外株式の価値が円換算で上昇するため、株価が横ばいでも基準価額は上がる場合があります。
短期変動ではなく長期投資で評価すべき理由
eMAXIS Slim S&P500やオルカンは、短期の上下に一喜一憂するよりも、数年単位での成長を目的とした設計になっています。過去にも一時的に下落した局面は多くありましたが、数カ月から1年で回復した例が多数あります。
たとえば2020年のコロナショック時、S&P500は短期間で30%以上下落しましたが、半年ほどで元の水準に戻り、その後も上昇を続けました。
まとめ:eMAXIS Slimやオルカンが「下がらない」理由は複合的
ナスダックやNYダウが一時的に下落しても、eMAXIS Slim S&P500やオルカンが堅調に見える背景には、投資対象の分散性、為替の影響、指数構成の違い、そしてタイムラグなど複数の要因があります。
初心者にとっては、日々のニュースに振り回されるよりも、こうした仕組みを理解しつつ長期的な視点で運用を続けることが成功への近道です。

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