全世界株式に投資している方にとって、「基準価額が半分以下になるような暴落」は現実的にどんなケースで起こり得るのか、気になるところです。本記事では、イーマックススリム全世界株式(オール・カントリー)のようなグローバル株式インデックスファンドが大暴落する要因や過去の実例を交えて解説します。
全世界株式とは何か?その特徴と投資先構成
全世界株式とは、MSCI ACWI(先進国+新興国)のような指数に連動し、アメリカをはじめとした世界中の上場企業に広く分散投資する投資信託です。主要な構成国は米国(約60%)、次いで日本、英国、中国などです。
イーマックススリム全世界株式(オール・カントリー)などは、1本で世界の株式市場に分散投資できる便利な商品として多くの長期投資家に選ばれています。
基準価額が半減するのはどんな時?現実的な暴落シナリオ
基準価額が29,000円から15,000円や10,000円に暴落するには、世界全体の株式市場が一斉に大きく下落する必要があります。以下のような事象が考えられます。
- グローバル金融危機(例:リーマンショック時のような信用収縮)
- 大規模な地政学リスク(米中戦争、核兵器使用など)
- パンデミックの再来(新型ウイルスによる経済活動の全面停止)
- 巨大自然災害(地球規模の気候変動、地殻変動、隕石落下など)
過去のリーマンショック(2008年)では、世界株式指数はピークから約半分に落ち込みました。実際に、同種のインデックスファンドも40~50%近い下落を経験しています。
過去の暴落とリカバリーの実例
たとえば、2020年のコロナショックでは、短期間で30%以上下落したファンドもありましたが、翌年には急回復しています。
リーマンショック時は2007年末の水準を回復するのに約4年かかりましたが、長期的には右肩上がりの成長を見せています。暴落時にパニック売りせず、むしろ買い増しを行った投資家は大きな利益を得るケースが多くあります。
地球規模の危機は「あり得ない話」ではない
「隕石が落ちる」「アメリカが沈没する」といった極端な事象もフィクションではなく、ブラック・スワン(予測不能な大災害)として実務的なリスク管理の文脈では議論されています。とはいえ、これらのリスクは起こる確率が極めて低いため、ポートフォリオを構築する上で過度に意識しすぎる必要はありません。
むしろ、現実的なリスク(政策金利の上昇、インフレ、地政学的対立)に備える方が重要です。
暴落時の対応と心構え
- 感情に流されず、定期積立を継続
- 暴落時は買い場と捉える
- 日々の基準価額に一喜一憂しない
特にインデックス投資家にとっては「長期・分散・積立」が基本戦略です。価格変動があるのは当然であり、10~20年単位の視点で捉えることが重要です。
まとめ:全世界株式が大暴落するシナリオはあり得るが限定的
イーマックススリム全世界株式のようなファンドでも、暴落する可能性はゼロではありません。しかしそれは、リーマン級の金融危機や大規模戦争など、世界的な危機が前提になります。
逆にいえば、そのような局面を乗り越えた先にこそ資産の成長があります。短期的な価格変動に惑わされず、冷静に投資を続ける姿勢が長期的な成果につながるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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