定期預金や普通預金では資産を大きく増やすことは難しいと感じる一方で、投資や国債を始めるには不安がつきものです。特に初めての方にとっては、どれくらいの貯金や収入があれば安心して始められるのか、という点は非常に気になるところです。この記事では、積立NISAや国債を始める前に確認すべき基準やポイントを、具体例を交えてご紹介します。
投資を始める前に押さえておく「生活防衛資金」の考え方
まず投資を始める前に重要なのは「生活防衛資金」の確保です。これは万が一収入が途絶えたときに生活を維持するための貯金のことを指します。一般的に、最低でも3か月〜6か月分の生活費を目安に貯金しておくのが安心とされています。
たとえば毎月の生活費が20万円であれば、最低でも60万円〜120万円を普通預金など流動性の高い形で確保するのが理想です。
収入が安定していれば少額からでも投資は可能
積立NISAの魅力の一つは、少額から始められる点です。月3,000円という設定でも問題なく始められます。重要なのは、投資に使うお金が「余剰資金」であるかどうかです。
たとえば月収が20万円で家計に余裕があり、生活防衛資金も確保できているなら、3,000円からの積立は十分現実的です。また、将来的に増額できる柔軟性もあります。
積立NISAと定期預金・国債との違い
定期預金は元本保証があり、安全性は高いですが、利率は非常に低く、資産を大きく増やす手段とは言えません。一方、国債(特に個人向け変動10年国債など)は低リスクで利率も預金よりやや高めで、インフレ対応力もあります。
積立NISAはリスクはあるものの、長期運用によりリターンが期待でき、運用益が非課税となる大きなメリットがあります。目的と期間に応じて、これらを組み合わせて考えることが効果的です。
「今すぐ始めた方がいい」vs「絶対にやるな」の意見の真意
ネットでは「NISAは今すぐやるべき」という声と「投資は絶対やるな」という真逆の意見が混在しています。これは、情報の受け取り手が自分のリスク許容度や経済状況を理解していないことが原因です。
たとえば安定収入がある20代会社員と、収入が不安定なフリーランスでは、取るべき戦略はまったく異なります。重要なのは「他人の意見」ではなく「自分の目的・状況」をベースに判断することです。
少額から積立NISAを始めた実例
30代主婦Aさんは、家計管理の中から毎月3,000円を積立NISAに回し、つみたて投資信託(eMAXIS Slim全世界株式)を購入。始めて3年で含み益が5万円を超え、「銀行預金よりずっと増えた」と満足しています。
一方で、50代の会社員Bさんは、まず100万円の生活防衛資金を確保してから、個人向け国債に50万円、NISAで年間36万円の積立を開始。リスクと安定性のバランスをとった資産形成を実践中です。
まとめ:自分に合ったペースで、まずは「始めてみる」ことが大切
投資や国債を始めるには「これだけ貯金がないといけない」という絶対的な基準はありません。ただし、生活防衛資金を確保し、余剰資金で少額から始めるのが安心の基本です。
積立NISAも国債も、それぞれに長所と短所があり、どちらが正しいというものではありません。まずは「月3,000円」からの小さな一歩が、将来の大きな安心につながる可能性があります。

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