個人投資家がトラックレコードを証明する方法とは?信頼性のある実績開示のポイント

株式

個人投資家が実績を証明することは、信頼性を高めたり、他人の資金運用を受託する際に非常に重要です。とくに近年では、SNSやYouTubeなどで投資情報を発信する個人が増え、「この人は本当に勝っているのか?」という視点で見られるケースも増えています。この記事では、個人投資家が自らの投資実績=トラックレコードを客観的に証明する方法について詳しく解説します。

基本となる2つの証明書類

まず一般的に使われるのが「証券会社の取引報告書」と「確定申告書類(納税証明書など)」です。取引報告書は売買履歴や損益の詳細が記載されており、月ごと・年ごとの運用成績を証明する材料になります。証券会社によっては年次レポートとしてPDFで取得可能です。

一方で、納税証明書(所得税の納税証明書その1やその2)には、年間の所得額や譲渡所得が記録されており、税務署からの公的な記録として信頼性が高い書類とされています。

スクリーンショットやダッシュボードの活用

近年はSBI証券や楽天証券、マネックス証券など多くの証券会社が、取引状況を確認できる「マイページ」や「ダッシュボード」を提供しています。これらを定期的にキャプチャして保管し、SNSやブログなどで公開することで、透明性のある記録として活用できます。ただし、加工や編集が容易なため信頼度を上げるにはリアルタイムでの開示や第三者立ち会いなどが求められる場合もあります。

たとえば、月末にその月の収益グラフや保有資産の状況を画面キャプチャして公開している投資系インフルエンサーも多く、視聴者からの信頼を得ています。

資産運用実績のExcel管理と共有

自身のトラックレコードをExcelなどで可視化し、ポートフォリオの推移・年間リターン・最大ドローダウン・勝率などの指標をまとめることも効果的です。これにより、単なる金額の増減だけでなく、「どのようにリスクを管理して運用してきたか」を示すことができ、プロフェッショナルな印象を与えられます。

この資料をPDF化して第三者(クラウドファンディング事業者や証券会社など)に提示すれば、資産運用実績のプレゼン資料としても活用できます。

外部サービスやプラットフォームの活用

第三者が提供するトラックレコード管理ツールを使うことで、信頼性をより高めることが可能です。たとえば「myTrade(マイトレード)」や「Zaim」「Moneytree」といったアプリでは複数口座の運用状況を一元管理でき、収益のグラフ化や記録の保存が容易になります。

また、投資信託型のサービスやクラウドポートフォリオ型プラットフォームでは、フォロワーに自身の取引履歴を閲覧してもらう機能を提供している場合もあります。証券口座と連携して自動取得する方式であれば改ざんリスクも減少し、トラスト性の高い情報開示が可能となります。

証明の「目的」によって方法を使い分ける

たとえば、「フォロワー向けに自身の信頼性を証明したい」場合と、「実際に運用資金を預かる業務を希望している」場合では、必要な証明のレベルが異なります。後者では、金融庁登録や第二種金融商品取引業者としてのライセンス取得が求められるため、その際には税務書類・金融資産証明・リスク管理資料など複合的な証明が必須となります。

一方で、SNSやセミナー登壇を目的とするのであれば、取引履歴のスクリーンショット+定期的な運用報告+フォロワーからの信頼の積み上げが実績証明として十分な場合もあります。

まとめ:多層的なアプローチが信頼を生む

個人投資家が自身のトラックレコードを証明する方法は、取引報告書や納税証明書に限られません。Excelでの記録管理、証券口座の画面キャプチャ、外部サービスとの連携など、複数の手段を組み合わせることで、より高い信頼性と透明性を得ることができます。目的に応じた方法を選び、継続的に記録を残していくことが、長期的な信用と投資家としての評価につながります。

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