投資に興味を持ち始めた高校生の方にとって、つみたてNISAは手堅く資産を増やす選択肢として注目されています。しかし、よく耳にする「損をしない」「100万円の利益が出た」という話は本当なのでしょうか?この記事では、月4万円を投資した場合のリスクやリターン、そして暴落時の注意点について、初心者にもわかりやすく解説します。
つみたてNISAってそもそもなに?
つみたてNISAとは、国が用意した少額からの長期・積立・分散投資を支援する制度で、年間最大120万円(2024年以降は成長投資枠と併用可)まで非課税で投資できます。
例えば月4万円ずつ投資すれば年間48万円、これに対して得られた運用益(売却益や配当)はすべて非課税になります。
つみたてNISAでお金は減らないのか?
まず結論から言うと「短期的には減る可能性があります」。なぜなら、株式市場は日々変動しており、急な暴落(例:リーマンショックやコロナショック)の際には一時的に元本割れすることもあるからです。
ただし、過去の実績から見ると長期的に見ればほとんどのケースでプラスになっています。20年以上の運用では、どのタイミングで始めても最終的に利益が出ているというデータもあります。
暴落が起きたらどうなる?
仮に月4万円を積立てていた最中に大きな暴落があった場合、一時的に資産はマイナスになります。しかし、そのまま積立を続けることで安く買える期間が増えるため、将来的にリターンが大きくなることもあります。
実際、2008年のリーマンショック後に積立を開始した人は、その後の回復と成長によって大きなリターンを得ています。
月4万円投資するとどれくらい増える?
例えば年利5%で20年間積み立てた場合、元本は約960万円ですが、運用益を含めると最終的に約1,650万円前後になります(複利計算)。
もちろんこれはあくまでシミュレーションですが、「無理なくコツコツ積立てる」ことがいかに大きな成果につながるかがわかります。
高校生でも始められるの?
未成年がつみたてNISAを始める場合、親権者名義でのジュニアNISA(2023年で新規受付終了)や、将来に向けて口座開設準備を行う必要があります。18歳になれば自分名義で証券口座を開設し、つみたてNISAを利用可能です。
バイト代を貯めておき、18歳になったタイミングでスタートするのも賢い選択肢です。
注意すべき投資動画やSNSの情報
「月5万円で利益100万円」など、YouTubeやSNSには過剰な成果をうたう投稿が見られますが、実際にはリスクが大きく、初心者にはおすすめできない短期投資であることが多いです。
確実性を重視するなら、つみたてNISAのような分散・長期投資が基本です。
まとめ:減る可能性はあるが、続ければ資産は増えていく
つみたてNISAは「短期的には損をする可能性がある」けれど「長期的には増える可能性が高い」制度です。月4万円でも、しっかりと続けることで将来の大きな資産形成につながります。
無理せず、仕組みを理解した上で少額から始めることが、最初の一歩として最も重要です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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