FXや商品先物に詳しい方ならご存知のCFTC(米商品先物取引委員会)が提供するCOT報告。ドル/円(円建てドル)について投機筋(large speculators)のポジションを数値で確認したい方向けに、具体的な見方からExcelグラフ作成までの流れをまとめました。
COT(Commitment of Traders)レポートとは?
CFTCが毎週公表するCOTレポートは、主に3種類のカテゴリー別に先物の建玉状況を報告します。中でも「large speculators(投機筋)」のネットポジションは、相場心理の分析材料として広く使われています。
公式サイトでは生データのみ提供し、分析や解説は含まれていませんので、データ取得→自分で加工という流れが必要です。COT報告は火曜日終値時点、金曜夕方に公開されます :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
ドル円(JPY)投機筋ポジションを確認する具体的手順
以下の手順で目的のデータが見つかります。
- 1. CFTC公式の
“Commitments of Traders”ページへアクセスします - 2. 「Disaggregated COT」あるいは「Futures Only」形式の報告を選択
- 3. 商品コード「Japanese Yen」や「JPY」を探す
- 4. “Non‑commercial long”, “Non‑commercial short” の各数値を確認すれば、投機筋の買いと売りポジションが把握できます。
このデータをExcelにコピーして、ロングからショートを引いた「ネットポジション」の列を作れば、グラフ化が可能です。
Excelでグラフ化する際のポイント
取得した週次データをExcelに貼り付けた後、以下の手順でグラフを作成できます。
- 投機筋のネットポジションを計算:=long−short
- 日付とネットポジションを時系列で並べる
- 折れ線グラフなどに設定し、推移を可視化
過去の新聞やリサーチでは、このような「ネットポジション推移グラフ」を掲載している例があります。
代替データソースや外部ツールの活用
CFTC公式以外にも、Investing.com や FXStreet などの経済サイトでは「CFTC JPY speculative net positions」を一覧表示しており、過去推移も閲覧・CSV出力できる場合があります :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
こうした外部ツールを使えば、スクレイピングや手作業をせずに、直接データを取り込めることもあります。
注意すべきポイント
- COT報告は先物市場のみのデータで、現物スワップ市場(スポットFX)とは異なります。
- 本レポートは週1回の更新でタイムラグあり。
- 公式サイトはデータ量が多く、慣れるまで見つけづらいため、外部ツール併用がおすすめ。
まとめ
・CFTCのCommitment of Tradersレポートで「Japanese Yen」カテゴリーを選び、投機筋のlong/short建玉を確認できます。
・Excelでネットポジション(long‑short)を作成すれば自分でグラフ化でき、相場分析に活用可能。
・Investing.com や FXStreet のような外部サイトからデータ取得する方法も効率的でおすすめです。

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