長期投資を志すインデックス投資家にとって、市場の大暴落は避けては通れない試練です。「安く買えるチャンス」とわかっていても、実際にその瞬間に冷静でいられるかどうかは別問題。特に、コロナ以降に投資を始めた方にとっては、まだ実際の暴落経験がなく、不安を感じるのも自然なことです。
インデックス投資の前提:市場は長期で右肩上がり
インデックス投資の基本は、分散された株価指数に長期で投資し、経済成長の恩恵を受けるという考え方です。たとえばS&P500やTOPIXは、短期的には下落局面もありますが、過去数十年単位で見ると右肩上がりの成長を続けています。
この歴史的背景が「暴落もいずれは回復する」という信頼感につながっています。だからこそ、多くの投資家が暴落時に「むしろ買い場」と考えるのです。
暴落時に冷静に動けるか?心理的障壁の正体
しかし、実際の暴落時にはニュースやSNSが悲観的な情報で溢れます。「歴史的下落」「世界恐慌再来」といった見出しが並び、不安を煽る声も多いです。そんな状況下で追加投資をするには、強い精神力と準備が必要です。
たとえば、2020年のコロナショックでは数週間で株価が30%近く下落しましたが、同年末には回復しています。この事例を知っているかどうかで、冷静な判断力に差が出ます。
暴落時に備える実践的な準備と対策
暴落時に「買い増し」ができるようにするためには、平時からの準備がカギです。以下のような対策が有効です。
- 生活防衛資金を確保し、投資資金とは切り分けておく
- ドルコスト平均法で定期積立を継続する仕組みを作っておく
- 「暴落時用の追加投資資金」を別枠で用意しておく
- 過去の暴落事例を学び、「感情に流されない」練習をしておく
このように、事前に仕組みを作ることで、暴落時にも計画通り動きやすくなります。
過去の暴落を振り返ってみる
長期投資家にとって、過去の暴落は貴重な教科書です。たとえばリーマンショック(2008年)は、株価が半値以下にまで下落し、回復には4年以上かかりました。しかし、その後の成長は著しく、S&P500は2020年代に最高値を更新しました。
また、コロナショックでは3月に急落したものの、金融緩和などの影響でV字回復しました。これらの実例から、暴落は「いつかは終わる」ものだと学ぶことができます。
暴落をチャンスに変えるメンタルトレーニング
「買いたいけど怖くて動けない」──このジレンマを乗り越えるためには、メンタルトレーニングも有効です。たとえば、普段から資産の増減をグラフで確認し、「一時的な下落は避けられない」と意識する習慣をつけるのも一つの方法です。
さらに、「〇〇%下がったら△△円追加投資する」というルールを決めておくことで、感情に左右されず、戦略的に動けるようになります。
まとめ:暴落は避けられないが、備えはできる
暴落を経験していない投資初心者ほど、不安を抱くのは自然なことです。しかし、過去の事例とデータ、そして計画的な準備によって、暴落は「恐怖」ではなく「チャンス」として活かすことが可能です。
精神的にも資金的にも備えておけば、次に来る暴落でも落ち着いて対応し、資産形成を継続できるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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