株式チャートでの保合状態を見つけるためのスクリーニング手法とおすすめ指標

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株式投資を行う際、株式チャートでの保合状態(ボックス相場)は注目すべきシグナルです。この保合状態を早期に見つけることで、投資のタイミングをより正確に把握することができます。本記事では、株式チャートにおける保合状態を見つけるためのスクリーニング方法と、それに役立つ指標を紹介します。

保合状態とは?

保合状態とは、株価が一定の範囲内で上下動を繰り返し、明確なトレンドが発生しない相場のことを指します。これは、投資家の間で売りと買いの力が均衡しているため、価格が一定の範囲内で推移します。このような相場は、次のトレンドに向けた準備期間となることが多いため、適切に認識することが重要です。

例えば、株価が1,000円から1,100円の範囲で上下している状態が続くと、これが保合状態と言えます。保合状態を特定することで、その後のトレンド転換を予測しやすくなります。

保合状態を見つけるためのスクリーニング方法

保合状態を見つけるためのスクリーニングには、いくつかのアプローチがあります。ここでは、代表的な指標や手法を紹介します。

1. ボリンジャーバンドを利用する

ボリンジャーバンドは、株価の移動平均線に上下2標準偏差を加えたラインで、株価がどの範囲に収束しているかを視覚的に確認できる指標です。保合状態を見つけるには、株価がボリンジャーバンドの上限と下限の間に収束している期間を探します。

ボリンジャーバンドの収束は、価格の変動が少なくなるタイミングを示しており、その後に大きな価格変動が発生する可能性があります。スクリーニングでこの収束状態を捉えることが重要です。

2. 相対力指数(RSI)の活用

RSIは、株価の買われすぎ・売られすぎを示すオシレーター系の指標です。RSIが30以下であれば売られすぎ、70以上であれば買われすぎとされ、これを保合状態の判断基準として活用できます。

保合状態が続くと、RSIは一定の範囲内で動き、極端な買われすぎや売られすぎの状況に達しません。RSIが50前後で横ばい状態にある場合、保合状態にある可能性が高いです。

保合状態のピックアップに役立つスクリーニングツール

多くの株式スクリーニングツールは、テクニカル指標に基づいて簡単に保合状態を見つけることができます。以下のツールを活用すると良いでしょう。

1. TradingView

TradingViewは、チャート分析ツールとして非常に人気があります。ボリンジャーバンドやRSI、MACDなど、複数のインディケーターを組み合わせて、保合状態を見つけるスクリーニング条件を設定することができます。

例えば、ボリンジャーバンドの上限と下限に収束している株をフィルタリングすることができます。このように、カスタマイズ性が高いツールを使うことで、効率的に保合状態を探し出すことができます。

2. Yahoo!ファイナンス

Yahoo!ファイナンスのスクリーニング機能も充実しています。基本的なスクリーニングに加えて、テクニカル分析の条件を設定して、保合状態の株を見つけることができます。

例えば、株価が一定範囲内で動いている銘柄を選び出す際に、RSIや移動平均線を活用して、トレンドが出ていない状態の銘柄を絞り込むことができます。

実際に保合状態を見つけた後の戦略

保合状態を見つけた後、どのように対応するかが次のステップです。保合状態から抜け出すタイミングを見極めるために、以下の戦略を試すことが有効です。

1. ブレイクアウト戦略

保合状態が続いた後に、株価がボックスの上限または下限を突破すると、トレンドが発生する可能性があります。このタイミングを見計らってエントリーする戦略です。

例えば、1,100円を超えて上昇を開始した場合、買いエントリーを検討することができます。

2. リバウンド戦略

保合状態の下限や上限付近で反転する場合、リバウンドを狙ったエントリーも有効です。特に、RSIやMACDのダイバージェンスを確認しながら、リバウンドのタイミングを見極めます。

まとめ

保合状態を見つけるためには、ボリンジャーバンドやRSIなどのテクニカル指標を活用することが効果的です。スクリーニングツールを使えば、効率的に保合状態の株を探し出し、その後のブレイクアウトやリバウンド戦略で利益を上げることができます。

保合状態を理解し、適切な分析ツールと戦略を駆使することで、次のトレンドを予測しやすくなり、株式投資の精度を高めることができるでしょう。

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