貯金をしているだけでは、インフレや低金利環境の中で資産が目減りする一方です。特に、チャートを細かく追わずに長期的に放置しておきたいという方には、ETF(上場投資信託)が適しています。しかし、どのETFを選べば良いか悩んでいる方も多いでしょう。本記事では、長期投資に適したETFを選ぶためのポイントを解説します。
ETFとは?
ETF(Exchange Traded Fund)は、株式のように取引所で売買される投資信託です。一般的に、ETFは特定のインデックス(例:S&P500、NASDAQ、MSCI世界株指数)を追跡するため、分散投資が可能です。長期的な投資を目指す人には、低コストでリスク分散ができるため、非常に魅力的な選択肢となります。
ETFの特徴は、その透明性や流動性の高さ、また運用コストが比較的低いことです。特に長期的に放置しておきたい場合、日々の値動きを気にする必要もなく、安定的な成長が期待できるETFは非常に有利です。
どのETFを選ぶべきか?
ご質問者のように、リスク分散を意識している方には、オールカントリー型(全世界株式)や高配当型、さらには新興国市場に投資するETFが良い選択肢となります。
まず、オールカントリー型ETFは、先進国だけでなく新興国市場にも投資を広げ、リスクを分散することができます。例えば、オールカントリーETF(ACWI)や、世界株式ETF(VTIやVT)などがあります。これらは、世界全体に分散投資ができ、特定の市場に依存することなく安定したリターンを目指せます。
選択肢として挙げられたETFについて
質問に挙がったETFについて、簡単に分析してみましょう。
- SDIV(グローバルXスーパーディビンド世界株):これは、高配当株に投資するETFで、配当重視の投資家には魅力的です。特に安定した配当を求める場合には有効です。ただし、高配当株に特化するため、成長性は限定的なことを理解しておく必要があります。
- CWI(SPDR MSCI 全世界株式除く米国):このETFは、米国を除く全世界の株式に投資するもので、地域分散が効いています。米国に偏らないポートフォリオを求める場合に適しています。
- DEW(ウィズダムツリー世界株高配当ファンド):こちらも高配当株を対象にしており、安定した収益を狙う場合には有力な選択肢です。しかし、配当狙いであるため、値上がり期待は比較的少ないかもしれません。
- SRET(スーパーディビンド世界リートETF):REIT(不動産投資信託)への投資で、比較的安定した配当収入を狙うことができます。リート市場へのアクセスを得るために便利なETFですが、不動産市場の動向に影響されやすい点に注意が必要です。
他のおすすめETF
他にも検討すべきETFがあります。例えば、以下のものがあります。
- VTI(Vanguard Total Stock Market ETF):米国の全株式市場に投資するETFで、分散投資と長期的な成長を目指す方には最適です。
- VEA(Vanguard FTSE Developed Markets ETF):先進国市場に投資するETFで、安定的な成長が期待できます。
- VWO(Vanguard FTSE Emerging Markets ETF):新興国市場に焦点を当て、リスクを取りつつ成長を目指す投資家におすすめです。
長期投資で重要なポイント
長期投資において最も重要なのは、安定したリターンを目指すことと、感情に左右されずに投資を続けることです。ETFは、分散投資が可能でリスクを分散できるため、長期的な視野で見ると安定したリターンを期待できます。
また、長期間にわたって放置することを前提にする場合、手数料の低いETFを選ぶことが肝心です。特にNISAを活用することで、税制面でも有利に投資を続けられるため、積極的に利用することをおすすめします。
まとめ
ETFは、長期投資に非常に適した投資手段です。リスク分散を図りながら、安定した成長を期待することができます。今回ご紹介したETFの中から、自分の投資目的やリスク許容度に合ったものを選び、NISA枠を活用して賢く運用していきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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