株式投資を始めたばかりでPER(株価収益率)の理解に苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。特にEPS(1株当たり利益)が上昇した場合に、PERがどう変化するのかを理解することは、投資判断に役立ちます。この記事では、EPSとPERの関係について解説し、具体的な例を通じてそのメカニズムをわかりやすく説明します。
PERとは?基本的な概念を理解しよう
まず、PER(Price Earnings Ratio)とは、株価が1株当たりの利益の何倍かを示す指標です。計算式は以下の通りです。
- PER = 株価 ÷ EPS
ここで、EPS(Earnings Per Share)は企業の純利益を発行済株式数で割った値で、1株当たりの利益を示します。PERが高いということは、その企業の株価がその利益に対して割高であることを意味し、低い場合は割安であると言えます。
EPSが10%上昇した場合、PERはどう変化するか?
質問の通り、もし1年後にEPSが10%上昇した場合、PERが10%上昇するのかについて考えてみましょう。実は、PERは直接的にEPSに比例して上昇するわけではありません。PERは株価をEPSで割った値ですので、株価の変動もPERに影響を与えるためです。
例えば、株価が変わらずにEPSが10%上昇した場合、PERはそのまま維持されます。しかし、株価がEPSの成長を反映して上昇する場合、その影響でPERも変化します。したがって、PERが上昇するかどうかは、EPSの増加に加え、株価の動きにも依存します。
株価とEPSの関係を理解することの重要性
株式投資において、PERとEPSの関係を理解することは非常に重要です。EPSが増加すると企業の利益が増えたことを意味し、株価が上昇すればPERも上昇します。しかし、株価が企業の業績以上に上昇した場合、PERが高くなりすぎて割高に見えることもあります。逆に、EPSが上がっても株価が低迷している場合、PERは低くなります。
そのため、PERだけで投資判断をするのではなく、企業の成長性や市場の動向、株価の妥当性なども考慮することが大切です。
具体的な例でPERの変動を理解しよう
例えば、ある企業の株価が1,000円で、EPSが100円の場合、PERは10倍となります。1年後、EPSが10%増えて110円になった場合、株価がそのままならPERは10倍のままですが、株価が1,100円に上がった場合、PERは10倍から11倍に上昇します。このように、株価とEPSがどのように連動しているかを理解することが投資の成功に繋がります。
まとめ
PERとEPSの関係は株式投資の基本的な理解を深めるために重要な要素です。EPSが上昇すると、理論的には企業の利益が増えていることになりますが、PERの変動には株価の動きも大きな影響を与えることを理解しておきましょう。投資判断を下す際には、PERを単独で見るのではなく、他の指標や市場の状況も合わせて総合的に判断することが大切です。
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