「私はインデックスファンドに投資しています。アクティブファンドへの投資はコストを上回るリターンに期待してということだと思うのですが、自分ではよく分からないので、指数に連動したリターンが得られれば良いかなと思っています。長期的にみれば、インデックスファンドの方が安定した成績を得られるかなとも感じています」という声をよくお聞きします。この記事では、インデックスファンドとアクティブファンドの特徴を整理し、長期積立・放置を前提とした際にどちらが向いているかを考えてみます。
インデックスファンドとアクティブファンドの基本構造
インデックスファンドは、特定の市場指数(ベンチマーク)に連動することを目的とし、運用コストが低めの低管理型です。 [参照]
一方、アクティブファンドはファンドマネージャーが銘柄選定やタイミングを工夫し、市場平均(ベンチマーク)を上回るリターン(α=アルファ)を狙う運用手法で、運用コストが高めになる傾向があります。 [参照]
コストの観点から見た長期投資メリット・デメリット
運用コスト(信託報酬等)の差は長期で見ると複利の影響もあり、無視できない要因です。例えば、インデックスファンドのコストは非常に低く抑えられており、アクティブファンドでは高いコストを回収するために追加のリターンが求められます。 [参照]
実際、ある研究では多くのアクティブファンドが平均的にインデックスを下回る成績になっていると報告されています。 [参参] [参照]
長期(積立+放置)前提でどちらが向いているか?
長期積立・放置というスタンスでは、以下のような観点が重要です。
- 分散投資効果:インデックスファンドは多数の銘柄に広く投資するため、個別銘柄のリスクが低減されます。
- コスト抑制による複利効果:低コストであればリターンがコスト負担によって削られにくくなります。
- 市場平均を追う運用:市場平均を上回ることを狙うアクティブ運用は魅力的ですが、長期で成功し続けるファンドを見極めるのは難易度が高いです。 [参照]
このため、初心者や「放置運用」を目指す投資家にとっては、インデックスファンドをベースに据える考え方が合理的という見方が多いです。 [参参] [参照]
アクティブファンドを併用する意味・使い方
とはいえ、アクティブファンドを完全に否定するわけではありません。次のような場面では併用が検討されます。
たとえば、成長が期待されるテーマ(例:新興国、特定のテクノロジー分野)に対してアクティブ運用を用いることで、その分野の優秀なマネージャーの知見を活かす狙いがあります。
ただし、併用する際にも「コスト・過去実績・運用スタイル・手数料構造」をしっかり見極めることが前提です。インデックスファンドを大半としつつ、ポートフォリオの一部(例10~20%)をアクティブに割り当てるという戦略もあります。 [参参] [参照]
具体例で考える:あなたの投資スタンスならどうするか?
例:投資初心者で、「知識がない」「長期で積み立て・放置したい」と感じている場合、インデックスファンドを中心に据えるメリットが大きいです。
例:もっと積極的にリターンを追いたいが、ある程度のリスクとコストを許容できる場合には、インデックス+少量のアクティブというハイブリッド戦略も有効です。
まとめ
インデックスファンドとアクティブファンド、どちらへ投資すべきかという問いに対して、明確な“万能の答え”はありませんが、「コストの低さ」「分散」「実績」という観点から、特に長期積立・放置を前提とするならばインデックスファンドをベースにする選択肢が非常に有力です。
もちろん、自分の目標・リスク許容度・興味のあるテーマがあるなら、アクティブファンドを使う場面もありますが、まずはインデックスファンドを理解し、長期で運用する土台を築くことが初心者にとって賢明な道といえるでしょう。
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