NISA対象外の投資信託を将来NISA口座に移す方法と税金について解説

資産運用、投資信託、NISA

2025.12.04

NISA（少額投資非課税制度）は、資産形成において税制優遇を受けることができる非常に魅力的な制度ですが、現時点では対象外の投資信託も将来的にNISA口座で取り扱われる可能性があります。今回は、特定口座で保有している投資信託を将来NISA口座に移す方法とその際に発生する税金について解説します。

1. NISAの対象となる投資信託とその条件
2. 特定口座からNISA口座への移行方法
3. 移行時に発生する税金について
4. 将来NISA口座に対象となった場合の対応
5. NISA口座での資産運用のポイント
まとめ

1. NISAの対象となる投資信託とその条件

NISAで利用できる投資信託には条件があります。例えば、NISA対象となるのは、運用する商品が金融庁の認定を受けた投資信託やETF（上場投資信託）です。しかし、現時点では対象外の商品もあります。

これらの商品が将来NISA対象になるかどうかは、政府や金融庁の政策変更や新しい法律に依存します。現状、非課税対象となる投資信託は年々増加しており、今後も変更される可能性があります。

2. 特定口座からNISA口座への移行方法

現時点で特定口座で保有している投資信託を、将来的にNISA口座に移すことは基本的にはできません。NISA口座に移すためには、投資信託を一度売却してから新たにNISA口座で購入する必要があります。

具体的には、特定口座で購入した投資信託を売却して現金化し、その後NISA口座で新たに同じ商品を購入する形になります。この手続きには、税金の問題が発生しますので、注意が必要です。

3. 移行時に発生する税金について

特定口座で保有している投資信託を売却した場合、売却益に対して税金がかかります。この税金は、基本的に20.315%（所得税15.315%、住民税5%）の税率が適用されます。

そのため、特定口座で評価益が発生している場合、売却時にその分の税金が課されます。一度売却して現金化した後にNISA口座で再購入する場合でも、売却時の税金を支払う必要がありますので、注意が必要です。

4. 将来NISA口座に対象となった場合の対応

将来、現在NISA対象外の商品が対象となった場合、すでに特定口座で保有している商品をそのままNISA口座に移行することはできません。しかし、その商品を再度購入する際には、NISA口座を活用して非課税のメリットを享受することができます。

例えば、現在特定口座で保有しているインデックス投資信託が将来的にNISA対象となった場合、同じ投資信託をNISA口座で購入すれば、売却時に非課税となります。このように、税制優遇を受けるためには、新たにNISA口座で購入する必要があります。

5. NISA口座での資産運用のポイント

NISA口座を活用することで、投資信託の運用益に対する税金が非課税となるため、長期的な運用には非常に有利です。特に、積立NISAを利用すれば、毎年の非課税枠を最大限に活用しながら投資を行うことができます。

将来、現在の投資信託がNISA対象となることを期待しつつ、NISA口座の利用方法や税制優遇を理解して、資産運用を行うことが重要です。

まとめ

現時点でNISA対象外の投資信託は、将来対象になる可能性がありますが、特定口座からNISA口座に移行することはできません。移行のためには一度売却してから新たに購入する必要があり、売却時に税金が発生します。そのため、将来の政策変更に備えて、NISA口座の活用方法を理解し、長期的な投資戦略を立てることが重要です。