45歳から老後資金の準備を始める場合、残された運用期間やリスクの取り方について悩む人は少なくありません。特に積立NISAを利用して長期投資を始めた人の中には、安全資産とリスク資産を組み合わせる「バーベル戦略」に興味を持つ人もいます。
バーベル戦略は、資産の中間部分を減らし、安全性の高い資産と大きな成長が期待できる資産を組み合わせる考え方です。この記事では、45歳から投資を始める場合にバーベル戦略をどのように取り入れられるのか、積立NISAとの組み合わせ方を解説します。
バーベル戦略とはどのような投資方法なのか
バーベル戦略とは、投資資産を安全資産とリスク資産の両極端に分ける考え方です。中央部分の中途半端なリスクの商品を減らし、守りと攻めを明確にすることが特徴です。
例えば、資産全体の大部分を現金や国債などの安全性が高い資産に置き、残りを株式などの成長性が高い資産に投資する方法があります。
この考え方は、投資で大きな損失を避けながら、一部の資産で大きな成長を狙うという目的があります。
45歳から投資を始める場合にバーベル戦略が注目される理由
若い年代と比べると、45歳から投資を始める場合は運用できる期間が短くなります。そのため、すべての資産を株式などのリスク資産に投じることには慎重になる必要があります。
例えば、60歳や65歳で使う予定のお金を株式市場の大きな下落時期に保有していると、必要なタイミングで資産が減っている可能性があります。
バーベル戦略では、安全資産を確保することで市場が不安定な時でも生活資金や将来資金への安心感を持ちやすくなります。
積立NISAとバーベル戦略を組み合わせる方法
積立NISAは長期的な資産形成を目的とした制度で、投資信託などを毎月積み立てる方法が一般的です。バーベル戦略を取り入れる場合、積立NISAの部分を成長資産側として考える方法があります。
例えば、毎月の積立NISAでは全世界株式や米国株式などのインデックスファンドを購入し、それとは別に預貯金や個人向け国債などで安全資産を確保する形です。
具体例として、投資に回せる資金が500万円ある場合、300万円を安全資産、200万円を株式インデックスファンドにするなど、自分のリスク許容度に合わせて配分を決めることができます。
45歳から始める場合の資産配分で考えるポイント
バーベル戦略では「安全資産をどれだけ持つか」が重要になります。年齢や収入、住宅ローンの有無、退職金の見込みなどによって適切な割合は変わります。
例えば、安定した収入があり、生活防衛資金を十分確保できている人であれば、株式への投資割合を高めることも考えられます。
一方で、収入が少ない場合や将来の収入に不安がある場合は、安全資産を厚めに持ち、無理のない範囲で投資を続ける方が継続しやすくなります。
バーベル戦略で注意したいリスク
バーベル戦略は万能な方法ではありません。安全資産を多く持ちすぎると、物価上昇によってお金の価値が下がるインフレリスクがあります。
また、リスク資産側で大きな利益を狙いすぎると、投資先によっては大きな損失を受ける可能性があります。
例えば、株式市場全体に投資するインデックスファンドと、特定の個別株や暗号資産ではリスクの大きさが大きく異なります。攻めの部分であっても、自分が理解できる範囲の商品を選ぶことが大切です。
45歳からの老後資金作りで大切な考え方
45歳から投資を始める場合、最も重要なのは「大きな利益を狙うこと」よりも「途中で投資をやめずに続けられる仕組みを作ること」です。
積立NISAによる長期投資は、時間を味方につける方法です。一方で、安全資産を確保することで、株式市場の下落時にも冷静な判断をしやすくなります。
例えば、リーマンショックやコロナショックのような大きな下落があった場合でも、生活資金に余裕があれば投資を継続しやすくなります。
まとめ|45歳からでもバーベル戦略は老後資金作りの選択肢になる
45歳から投資を始める場合でも、バーベル戦略を取り入れることで、安全性と成長性のバランスを考えた資産管理ができます。
積立NISAを活用したインデックス投資を成長資産として位置付け、預貯金や安全性の高い金融商品で守りの部分を作る方法は、現実的な選択肢の一つです。
重要なのは、他人の資産配分をそのまま真似するのではなく、自分の収入、生活状況、投資期間、リスク許容度に合わせた資産配分を作ることです。無理なく継続できる投資方法こそ、老後資金形成では大きな力になります。
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