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NISAで人気の投資信託「オルカン(全世界株式)」について、分配金がないのになぜ資産が増えるのか疑問に感じる人は少なくありません。投資信託の中で利益を再投資していると聞くと、基準価額の上昇とは別に追加の利益が発生するように思えます。この記事では、オルカンの再投資の仕組みと、10年後の資産がどのように計算されるのかをわかりやすく解説します。
オルカンは分配金を出さずに利益をどう増やしているのか
オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)などの全世界株式型投資信託)は、投資家に分配金を支払わず、ファンド内部で得られた配当金などを再投資する仕組みを採用しています。
例えば、投資先である世界中の企業から配当金が支払われた場合、そのお金は投資信託の中で新たな株式購入などに活用されます。その結果、投資家は自分で配当金を受け取って再投資する手続きをしなくても、間接的に再投資の恩恵を受けることになります。
ただし、この再投資による効果は別枠で後から加算されるものではありません。投資信託の基準価額(1口あたりの価格)の中に反映される仕組みです。
オルカンの利益は「基準価額の上昇」として表れる
投資信託では、株式のように「株価」と「配当金」が別々に表示されるわけではありません。ファンド全体の資産価値をもとに計算された基準価額が、投資成果を表します。
例えば、100万円分オルカンを購入し、10年後に基準価額が上昇して150万円になった場合、その150万円の中には、投資先企業の株価上昇による利益だけでなく、受け取った配当金を再投資した効果も含まれています。
つまり、「値上がり益」と「内部で再投資された利益」が別々に存在して合計されるのではなく、すべて含めた結果として現在の評価額になります。
10年後に1株相当の価格が上がった場合の考え方
質問のように、仮にオルカンの基準価額が現在38,000円で、購入後10年で48,000円になったケースを考えてみます。
単純計算では、38,000円の商品を100口購入した場合、投資額は380万円です。そして10年後に基準価額が48,000円になれば、評価額は480万円になります。
この480万円とは別に、「内部で再投資された分」が追加されるわけではありません。再投資による効果も含めた結果として48,000円という基準価額になっています。
複利効果とはどのように働くのか
オルカンのような分配金を出さない投資信託では、利益をファンド内部で運用することで複利効果が期待できます。
例えば、投資先企業から受け取った配当金を現金で保有するだけなら、そのお金は新たな利益を生みません。しかし、その配当金でさらに株式を購入すると、その購入した株式から将来的に利益が生まれる可能性があります。
ただし、複利効果は毎年必ず一定の金額が増えるという意味ではありません。株式市場は上下するため、実際の運用結果は市場環境によって変動します。
「年2%の利益が毎年6万円増える」という考え方について
例えば380万円を投資して年2%の利益が出る場合、単純計算では初年度は約7万6000円の増加になります。しかし翌年以降は、元本だけでなく前年までの利益も含めた金額に対して利益が計算されます。
そのため、複利運用では「毎年6万円が10年間追加される」という単純な足し算にはなりません。
一方で、オルカンの場合は市場の値動きによって基準価額が変化するため、毎年必ず2%増える商品ではありません。長期的な成長を期待して保有する投資商品と考えることが大切です。
NISAでオルカンを長期保有するときのポイント
NISAでオルカンを保有する場合、分配金を受け取らず自動的に再投資される仕組みは、長期投資との相性が良い特徴です。
特に20年、30年といった長期間では、配当金の再投資による複利効果が資産形成に影響する可能性があります。
ただし、投資信託の価格は市場によって変動するため、短期間の値動きだけで判断せず、自分の投資目的やリスク許容度に合わせて継続することが重要です。
まとめ
オルカンは分配金を投資家に支払わず、ファンド内部で配当金などを再投資する仕組みになっています。その再投資効果は別途上乗せされるのではなく、基準価額の中に反映されています。
そのため、購入時より基準価額が上昇していれば、その評価額には株価上昇と再投資による効果の両方が含まれています。
NISAでオルカンを運用する場合は、「追加利益が後からもらえる」という考え方ではなく、「利益を内部で運用し続けることで長期的な成長を目指す商品」と理解すると、仕組みがより分かりやすくなります。
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