新NISAの成長投資枠で日本個別株を購入していると、「銘柄数を増やしすぎではないか」「もっと集中したほうが良いのではないか」と悩む方は少なくありません。特に90万円程度の投資額で複数の大型優良株を保有している場合、分散による安心感と管理の手間のバランスを考える必要があります。
この記事では、三菱系・三井系の財閥株を中心に18銘柄へ投資しているケースを例に、個別株の適切な銘柄数、メリット・デメリット、今後の買い増し方について初心者にも分かりやすく解説します。
個別株投資で銘柄数が多すぎると言われる理由
個別株投資では、銘柄数を増やすほどリスク分散ができます。一方で、あまりにも多くの銘柄を保有すると、一つひとつの企業を十分に分析することが難しくなるという問題があります。
例えば、18銘柄を保有している場合、決算発表や配当方針、業界環境の変化などをすべて追い続ける必要があります。投資金額がまだ100万円未満の場合、1銘柄あたりの投資額が小さくなり、株価上昇時の利益も限定的になります。
ただし、保有銘柄数が多いこと自体が悪いわけではありません。日経225やTOPIXのような指数も多数の企業に分散投資しています。重要なのは、銘柄数ではなく「なぜその銘柄を持っているのか」を説明できるかどうかです。
現在のポートフォリオの特徴と評価ポイント
保有銘柄を見ると、銀行、保険、商社、通信、食品、自動車、不動産など幅広い業種に分散されています。これは日本株ポートフォリオとしては比較的バランスの取れた構成です。
| 業種 | 保有例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 金融 | 三菱UFJ FG、三井住友FG、東京海上HDなど | 金利環境の影響を受けやすい |
| 商社 | 三菱商事、三井物産、伊藤忠商事 | 資源価格や海外事業の影響を受ける |
| 通信 | KDDI、NTT | 安定収益が期待されやすい |
| 消費関連 | キリンHD、JTなど | 景気変動への耐性が比較的ある |
一方で注意したい点は、銘柄数は18ありますが、実際には金融・商社・通信など特定分野への比重が高いことです。銘柄数だけを見るのではなく、業種ごとの割合も確認することが重要です。
例えば、銀行株を3銘柄持っていても、金利低下や金融業界全体の悪化が起きれば同時に影響を受けます。これは銘柄分散はできていても、リスク分散が十分ではない状態です。
90万円程度の投資額なら何銘柄くらいが適切なのか
個人投資家の間では、10銘柄前後から20銘柄程度を目安にする考え方があります。ただし、適切な銘柄数は投資金額や投資経験によって変わります。
例えば投資額が90万円の場合、18銘柄を均等に購入すると1銘柄あたり約5万円になります。一方で10銘柄に絞れば、1銘柄あたり約9万円となり、保有企業への影響を感じやすくなります。
初心者の場合は、最初から完璧な集中投資を目指すより、少額で複数銘柄を経験しながら、自分が理解できる企業を徐々に増やす方法も有効です。
銘柄を減らす場合に考えたい判断基準
銘柄整理を考える場合は、「株価が上がったか下がったか」だけではなく、その企業を今後も保有したい理由があるかを確認することが大切です。
以下のような基準で見直すと整理しやすくなります。
- 10年後も成長しているイメージが持てるか
- 配当や株主還元方針に納得できるか
- 決算内容を理解できるか
- 同じ業種の銘柄を複数持ちすぎていないか
- 購入理由が明確か
例えば、商社株を3社保有している場合、それぞれの違いや強みを説明できるなら保有する意味があります。しかし、「有名だから」という理由だけで増やしている場合は整理候補になる可能性があります。
新NISAで日本個別株を長期保有する場合の考え方
新NISAの成長投資枠は長期間の資産形成を目的として利用する方が多いため、短期的な株価変動よりも企業の成長性や安定性を見ることが重要です。
現在保有しているような大型優良企業中心の投資方針は、長期投資との相性が良い考え方です。ただし、同じような特徴を持つ企業を増やしすぎると、管理負担だけが増える可能性があります。
例えば、メイン銘柄を10社程度に絞り、サブ銘柄は将来性を確認するための少額投資として保有する方法もあります。投資経験が増えるにつれて、自分に合った銘柄数へ調整していくことができます。
まとめ:18銘柄は必ずしも多すぎではないが管理できる範囲が重要
新NISAで日本個別株を18銘柄保有していることは、投資額90万円程度であれば必ずしも問題とは言えません。むしろ複数業種に分散されている点は、リスク管理として良い部分があります。
ただし、今後投資額が増えていくにつれて、すべての銘柄を十分に管理できるかが重要になります。銘柄数を増やすよりも、保有している企業を理解し、自信を持って長期保有できるかを重視することが大切です。
現在のような大型優良株中心の方針を続けながら、決算や業界動向を確認し、自分が理解できる範囲で少しずつポートフォリオを整えていくことが、新NISAでの個別株投資では重要になります。
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