円高リスクがあってもオルカン(全世界株式)が投資信託でおすすめされる理由とは?為替変動との付き合い方を解説

資産運用、投資信託、NISA

円高に進む可能性がある中で、なぜ投資信託ではオルカン(全世界株式)が人気なのか疑問に感じる人も少なくありません。海外資産へ投資する場合、為替の影響を受けるため、円高になると資産価値が下がる可能性があります。

しかし、オルカンが多くの投資家から選ばれている理由は、為替リスクだけでは判断できない長期的な分散投資のメリットがあるためです。この記事では、円高リスクを踏まえたうえで、なぜオルカンが長期投資向きの商品として注目されているのかを解説します。

オルカンとは世界中の株式に分散投資する投資信託

オルカンとは、一般的に「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などの全世界株式型の投資信託を指す言葉として使われています。

このような投資信託は、日本を含む先進国や新興国の株式へ幅広く投資する仕組みになっています。特定の国や企業だけに投資するのではなく、世界経済全体の成長を取り込むことを目指しています。

例えば、アメリカ経済が低迷している時期でも、別の地域や国の企業が成長する可能性があります。1つの市場に集中しないことで、投資先の偏りを抑えられる点が大きな特徴です。

円高になるとオルカンの評価額はどうなるのか

オルカンは海外株式を中心に投資するため、為替変動の影響を受けます。外国株式の価格が変わらなくても、円高になると円換算した評価額は下がることがあります。

例えば、1ドル150円の時に購入した海外資産が、その後1ドル120円になると、同じドル建て資産でも日本円で見た価値は低下します。これが為替リスクです。

ただし、為替は短期間では大きく変動することがありますが、長期投資では株式市場の成長や企業利益の増加など、複数の要素を考える必要があります。

円高リスクがあってもオルカンが選ばれる理由

オルカンが支持される大きな理由は、為替の予想よりも世界経済の成長に投資する考え方ができる点です。

将来、円高になるか円安になるかを正確に予測することは専門家でも難しいものです。そのため、為替のタイミングを狙うよりも、長期間にわたって世界中の企業へ投資し続ける方法が選ばれています。

例えば、20年や30年という長期間で積立投資を行う場合、購入時期が分散されるため、一時的な円高や円安による影響を平均化しやすくなります。

為替リスクだけで投資先を判断しないことが重要

投資信託を選ぶ際には、為替リスクだけではなく、投資対象や分散効果、手数料、運用方針などを総合的に確認することが大切です。

例えば、日本株だけに投資している場合、日本経済が低迷した時に資産全体が影響を受けやすくなります。一方、オルカンでは世界各国の企業へ投資するため、地域ごとのリスクを分散できます。

もちろん、オルカンにも価格変動リスクはあります。元本保証の商品ではないため、短期間で使う予定のお金ではなく、長期的な資産形成を目的として利用することが基本になります。

円高局面でオルカンを積み立てるメリット

円高になると海外資産の価格が円換算で下落するため、一見すると不利に感じることがあります。しかし、積立投資をしている場合は、同じ金額でより多くの口数を購入できる可能性があります。

例えば、毎月3万円を積み立てている場合、円高によって投資信託の基準価額が下がれば、同じ3万円でも購入できる量が増えます。

その後、為替が円安方向へ戻ったり、世界の株式市場が成長したりすれば、長期的なリターンにつながる可能性があります。

オルカン投資で意識したいポイント

オルカンは万能な投資商品ではありません。株式市場全体が下落する局面では、世界中の株式に投資しているため価格が下がることもあります。

そのため、自分の投資目的やリスク許容度に合わせて、預貯金とのバランスを考えることが重要です。

例えば、数年以内に住宅購入や大きな支出を予定している場合は、株式投資だけに資金を集中させず、安全資産も組み合わせることが望ましいです。

まとめ

円高リスクがあるにもかかわらずオルカンが人気なのは、為替変動だけを見るのではなく、世界中の企業へ幅広く投資できる分散効果や、長期的な経済成長を取り込める可能性が評価されているためです。

為替の動きを正確に予測することは難しいため、長期積立投資では一時的な円高や円安に左右されすぎない考え方も重要になります。

オルカンへの投資を検討する場合は、為替リスクを理解したうえで、自分の投資期間や目的に合った資産形成方法として活用することが大切です。

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