新NISAなどでオルカン(全世界株式インデックスファンド)を積み立てている人の中には、「円安のときに買い続けてしまった」「これから円高になると資産が減るのではないか」と不安になる人も少なくありません。実際には、オルカンの価格は株価だけでなく為替の影響も受けます。この記事では、円高と円安がオルカンに与える影響や、長期積立を続けるうえで知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
オルカンは円高・円安の影響を受ける商品
オルカンは日本だけでなく、米国や欧州、新興国など世界中の株式に投資するインデックスファンドです。そのため、基準価額には世界の株価だけでなく為替レートも影響します。
例えば、海外株式の価格が変わらなくても、1ドル160円から150円へ円高になれば、日本円で評価した資産額は下がる可能性があります。
つまり、円高局面では為替要因だけで基準価額が下がることがありますが、それはオルカンの仕組みによる自然な値動きです。
円安の時に買い続けた人は不利なのか
円安時に積み立てを続けたからといって、それだけで必ず不利になるとは言えません。
積立投資では毎月一定額を購入するため、円安時には購入できる口数が少なくなり、円高時には同じ金額でより多くの口数を購入できます。これはドルコスト平均法の特徴でもあります。
例えば、毎月3万円を積み立てている場合、円安の月も円高の月も機械的に買い続けることで、平均購入単価を平準化する効果が期待できます。
円高になると資産は溶けているのか
円高になると、円換算した資産評価額が一時的に下がることはあります。しかし、それを「資産が溶けている」と考えるのは少し正確ではありません。
オルカンの価値は海外企業の株価と為替の両方で決まります。例えば、世界の株価が上昇していれば、円高によるマイナスを株価上昇が補う場合もあります。
反対に、円安が続いて評価額が増えていても、その増加分の一部は為替の影響によるものです。そのため、円高・円安だけを切り取って損得を判断することは難しいと言えます。
損益率には円高の影響が反映されるのか
楽天証券などで表示されるオルカンの損益率には、為替変動も含めた基準価額の変化が反映されています。
つまり、円高によって基準価額が下がれば、その影響も損益率に反映されます。「円高による損失だけが表示されない」ということはありません。
一方で、株価上昇と円高が同時に起きた場合には、その両方が組み合わさった結果として損益率が表示されます。そのため、値動きの原因を知るには株価だけでなく為替も確認すると理解しやすくなります。
長期積立では円高も円安も積立の一部と考える
長期投資では、円高や円安を予想して積立を止めたり始めたりすることは簡単ではありません。
例えば20年以上積み立てる場合、その間には何度も円高局面と円安局面を経験する可能性があります。そのたびに積立を変更すると、かえって投資タイミングを逃してしまうことがあります。
オルカンのような全世界株式ファンドは、長期間にわたり世界経済の成長を取り込むことを目的としているため、短期的な為替変動よりも継続することを重視する投資家が多くいます。
円高時は新たな積立にはプラスになる面もある
円高は保有資産の評価額にはマイナスになることがありますが、新たに積み立てる資金にとっては有利に働く場合があります。
同じ3万円でも円高時にはより多くの海外資産を購入できるため、将来再び円安や海外株高になった際には利益につながる可能性があります。
そのため、積立投資では円高を一方的に悪い出来事と考える必要はありません。
まとめ|円高は一時的な評価額に影響するが長期投資では自然な値動き
オルカンは世界中の株式へ投資するため、円高になると円換算の評価額が下がることがあります。しかし、その影響は損益率にも反映されており、見えない形で資産が減っているわけではありません。
また、円安時に積み立てていたからといって必ず不利になるわけでもなく、円高時にはより多くの口数を購入できるメリットもあります。
長期の資産形成では、短期的な為替変動に一喜一憂するよりも、積立を継続しながら世界経済の成長を取り込むという視点を持つことが大切です。
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