円安時に購入したオルカン(全世界株式)を、円高になったタイミングで買い戻したほうが得だったのではないか、と考える人は少なくありません。実際に「1ドル163円の時に売って、157円の時に同じ金額を買い直せば利益になったのか」という疑問は、為替変動と海外投資の関係を理解するうえで重要なポイントです。この記事では、為替だけに注目した場合の計算方法や、実際の投資判断で注意すべき点を解説します。
為替だけを考えれば円高時の買い戻しは有利になる
結論から言うと、オルカンの中身である海外資産の価格が全く変化しないと仮定すれば、1ドル163円の時に売却し、1ドル157円の時に買い戻すという行動は、円高による有利な条件を利用できます。
海外株式に投資する投資信託は、米ドルなどの外国通貨で保有している資産を円換算して価格が決まります。そのため、円安の時に売却し、円高になった時に買い戻すと、同じ円の金額でもより多くの海外資産を保有できる可能性があります。
例えば、海外資産の価値が100ドルのままだった場合、1ドル163円なら円換算で16,300円、1ドル157円なら15,700円になります。この差だけを見ると、円高時に買い戻すほうが安く購入できます。
しかし実際のオルカン価格は為替だけでは決まらない
実際のオルカンの基準価額は、為替だけではなく、投資先である世界中の株式市場の値動きによっても変化します。
例えば、1ドル163円から157円へ円高になった期間に、アメリカ株など世界の株価が上昇していた場合、為替による下落分を株価上昇が打ち消すことがあります。
逆に、円高と株価下落が同時に起これば、オルカンの価格は大きく下がる可能性があります。
実際の投資では売却と買い戻しのタイミングが難しい
結果だけを見ると、「高い時に売って安い時に買う」という方法が最も効率的に見えます。しかし、問題は163円が本当に高値なのか、157円が本当に安値なのかを事前に判断することが非常に難しい点です。
例えば、1ドル163円の時点で「これ以上円安にはならない」と判断して売却した後、170円まで円安が進む可能性もあります。その場合、買い戻すタイミングを逃してしまいます。
また、157円になった時も「もっと円高になるかもしれない」と考えて購入できず、そのまま相場が戻ってしまうこともあります。
オルカン投資では為替予想より長期保有が基本
オルカンのようなインデックス投資では、短期的な為替変動を予測するよりも、世界経済の長期的な成長を取り込むことを目的にする投資家が多いです。
世界の企業は長期的には利益成長を続けてきた歴史があり、その成長を幅広く取り込むことがオルカンの特徴です。
もちろん為替の影響はありますが、10年、20年という長期では、企業利益の成長や株式市場全体の成長が大きな影響を与える可能性があります。
為替タイミングを狙う場合に考えるべきリスク
為替の動きを利用して売買する方法は、理論上は利益を出せる場面があります。しかし、売却すると一時的に投資市場から離れることになり、その間に株価が上昇するリスクがあります。
例えば、円高を待っている間に米国株が大きく上昇すると、157円まで円高になってもオルカンの価格は以前より高くなっている可能性があります。
また、売却時には利益が確定するため、保有期間や口座の種類によっては税金が発生する場合もあります。
まとめ|163円売却・157円買い戻しは結果論では有利でも再現は難しい
1ドル163円の時にオルカンを売却し、157円の時に買い戻すことができれば、為替だけを見ると有利な取引になった可能性があります。
しかし、実際のオルカン価格は為替だけでなく世界株式の値動きにも左右されるため、単純に円高になったから利益になるとは限りません。
長期投資では、将来の為替や株価を正確に当てることよりも、継続的に投資を続けることや、自分の投資方針を守ることが重要になります。為替タイミングを狙う場合は、利益の可能性だけでなく、相場を外した場合のリスクも理解して判断することが大切です。
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。


コメント