HYPER SBI 2でデイトレードを始めると、チャートや板だけでなく、「1回の取引で実際にいくら利益・損失が出たのか」を振り返ることが重要になります。特に現物取引と信用取引を併用する場合は、約定価格だけを見るのではなく、取引区分や金利などのコストまで含めて確認する必要があります。
また、SBI証券には一般信用の「日計り信用」と、制度信用・一般信用(無期限)などがあり、同じ日に決済するからといってすべてが「日計り信用」という取引区分になるわけではありません。通常の信用取引で買建てし、その日のうちに返済売りすることも可能です。
この記事では、HYPER SBI 2で当日の取引結果を確認する方法と、現物・信用を使ったデイトレードで知っておきたい差金決済、手数料、金利などを整理します。
HYPER SBI 2では「注文一覧」から当日の約定を確認できる
HYPER SBI 2では、ツールバーの「注文一覧」を開くと、「未約定注文」「準備注文」「注文照会」「約定履歴」「当日約定」などを切り替えて確認できます。
「約定履歴」では指定期間の約定履歴を一覧表示でき、「当日約定」では現時点で確定しているその日の約定について、約定株数や平均約定単価などを確認できます。売買を振り返る際には、まずこの2画面を確認すると取引の流れを追いやすくなります。
たとえば、A株を1,000円で100株買い、1,020円で100株売った場合、単純な値幅による利益は2,000円です。ただし信用取引では金利などの諸経費が発生する場合があるため、最終的な損益を考えるときは約定価格の差だけで判断しないことが大切です。
SBI証券のHYPER SBI 2操作ガイドでも、注文一覧から「約定履歴」「当日約定」を確認できることが案内されています。[参照]
信用取引の確定損益は「信用決済明細」も確認する
信用取引の場合、買建てまたは売建てしただけでは利益・損失は確定していません。反対売買などによって建玉を決済した時点で実現損益が確定します。そのため、個々の信用取引の結果を正確に振り返る場合には、信用決済明細も重要です。
HYPER SBI 2の約定履歴からは、信用取引の決済損益などを確認できる「信用決済明細画面」や「譲渡益税明細画面」への導線も用意されています。SBI証券はHYPER SBI 2の機能として、過去の約定履歴とあわせて信用決済明細を確認できる仕組みを案内しています。[参照]
デイトレードの練習では、「買った価格」「売った価格」「数量」「損益」「エントリーした理由」「決済した理由」を記録しておくと有効です。単にその日の合計損益を見るだけでは、どの判断が良かったのか分かりにくいためです。
「日計り信用成績表」は日計り信用向けの機能
HYPER SBI 2には「日計り信用成績表」へのリンクもあり、日計り信用について損益額、勝率、損益幅・損益率、建玉保有時間などを分析できます。
ただし、これは日計り信用取引を分析するための機能です。制度信用や一般信用(無期限)をその日のうちに決済した取引をすべて同じように表示するための機能、と考えないほうがよいでしょう。日計り信用を利用していない場合は、約定履歴や信用決済明細を中心に振り返るのが分かりやすい方法です。
「日計り信用」が使えなくても信用取引でデイトレはできる
ここは初心者が混同しやすいポイントです。「日計り信用」という商品区分と、「信用取引を当日中に決済する」という行為は別物です。
SBI証券では、信用取引について同日中に同一銘柄を売買する日計り取引が可能と案内しています。したがって、制度信用や一般信用(無期限)で建てたポジションを当日中に反対売買して終了することもできます。[参照]
一方、SBI証券の「はじめて信用」では、信用取引区分としての「日計り信用」や「HYPER空売り」を選択できません。SBI証券は「はじめて信用」について、日計り信用取引を選択した取引はできないと明記しています。[参照]
つまり、「日計り信用が選択できない=その日のうちに売買を完結できない」という意味ではありません。利用している信用口座の種類と取引区分を区別して理解することが大切です。
現物取引で同じ銘柄を何度も売買するときは差金決済に注意
現物株でも「買って、その日のうちに売る」という1往復のデイトレードはできます。しかし、同じ資金を使って同一銘柄を何度も売買しようとすると、差金決済の問題が出てきます。
SBI証券によると、同一受渡日・同一銘柄・同一資金による「買付→売却→買付」または「売却→買付→売却」は、法令で禁止されている差金決済取引に該当する場合があります。その場合、注文を出せなくなることがあります。[参照]
たとえば手元資金が100万円あり、100万円分のA株を買って100万円で売却し、その売却代金を使って再び100万円分のA株を買おうとすると、同一資金による連続売買として制限を受ける可能性があります。一方、十分な別資金があれば取引できる場合があります。
信用取引では、建余力の範囲内であれば同日中に同一銘柄の売買を繰り返すことができます。この違いが、デイトレーダーが信用取引を利用する理由の一つです。
「現物+信用」にすれば一番安いとは限らない
「最初は現物で取引し、2回目から信用を使えば最も手数料が安い」と単純に決めるのはおすすめできません。現在のSBI証券では、所定の条件を満たす「ゼロ革命」の対象者であれば、国内株式の現物取引と信用取引の通常の売買手数料はいずれも0円です。[参照]
ただし、信用取引は売買手数料が0円でも完全にコスト0円とは限りません。信用取引には買方金利、貸株料、制度信用売りでは逆日歩が発生する可能性があり、取引方法によってコストが異なります。
特に一般信用(無期限)の買建てには買方金利が設定されています。一方、SBI証券の一般信用「日計り」は通常銘柄について買方金利0%、貸株料0%とされていますが、「はじめて信用」では日計り信用を選択できません。[参照]
したがって、売買手数料だけではなく、自分が利用できる信用区分、金利、貸株料、差金決済の制限、資金効率をまとめて比較する必要があります。
レバレッジを使わなくても信用取引には信用取引特有のリスクがある
「信用取引を使うが、現金以上の金額を取引しなければ現物と同じ」と考えるのも注意が必要です。取引金額を自己資金の範囲内に抑えることはリスク管理として有効ですが、信用取引である以上、信用取引固有のルールが適用されます。
通常の信用取引では委託保証金や保証金維持率などのルールがあり、株価変動などによって追加保証金が必要になるケースもあります。また、売建てには貸株料や逆日歩など、現物には存在しないコストがあります。
一方、「はじめて信用」は通常の信用取引よりレバレッジを抑えた仕組みで、SBI証券では建玉上限や保証金率などに通常信用とは異なる条件が設定されています。自分の口座が「はじめて信用」なのか通常の信用取引なのかは、取引前に確認しておきたいポイントです。
デイトレの上達には「1取引ごとの損益」を記録する
デイトレードでは、最終的に1万円勝ったという結果だけでは十分な検証になりません。たとえば「+3,000円、-8,000円、+15,000円」で合計+10,000円だった場合、2回目の-8,000円がルール通りの損切りだったのか、それとも判断ミスだったのかで評価はまったく変わります。
HYPER SBI 2の約定履歴はCSVへのエクスポートにも対応しています。取引回数が増えてきたらCSVを使い、「銘柄」「買値」「売値」「数量」「損益」「保有時間」「エントリー理由」「決済理由」を表計算ソフトなどで管理すると、自分の得意・不得意が見えやすくなります。
また、取引直後にHYPER SBI 2上で約定履歴を確認し、最終的な正式な明細についてはSBI証券の各種履歴や取引報告書でも確認する、という使い分けが安全です。SBI証券も正確な取引明細について、約定日翌日以降に約定履歴や信用決済明細、取引報告書などで確認するよう案内しています。[参照]
まとめ:HYPER SBI 2の約定履歴と信用決済明細を使って取引を振り返ろう
HYPER SBI 2でデイトレードの結果を確認するときは、まず「注文一覧」の約定履歴・当日約定を確認し、信用取引の確定損益については信用決済明細もあわせて確認すると分かりやすくなります。
また、「日計り信用が使えないこと」と「信用取引を当日中に決済できないこと」は同じではありません。制度信用や一般信用(無期限)でも当日中に反対売買することは可能ですが、取引区分によって金利や貸株料などの条件が変わります。
現物取引では同一資金・同一銘柄の連続売買に差金決済の制限がある一方、信用取引には信用取引固有のコストとリスクがあります。「現物か信用か」を手数料だけで決めるのではなく、差金決済、金利、取引回数、利用できる信用区分まで含めて選ぶことが大切です。
なお、SBI証券のサービス内容、取引手数料、金利、貸株料、HYPER SBI 2の画面仕様などは変更される可能性があります。実際に取引する際は、SBI証券の最新の取引ルール・操作ガイド・契約締結前交付書面を確認してください。
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。

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