オルカンは円高になると損をする?為替リスクと新NISA積立投資の考え方を解説

資産運用、投資信託、NISA

新NISAで人気の投資信託「オール・カントリー(オルカン)」ですが、海外資産に投資するため為替の影響を受けます。そのため「1ドル150円の時に買って、将来1ドル100円になったら利益が消えるのでは?」と不安に感じる人も少なくありません。この記事では、オルカンの為替リスクの仕組みや、円高になった場合の影響、長期積立でどのように考えるべきかを分かりやすく解説します。

オルカンが円高の影響を受ける理由

オルカンは日本を除く世界中の株式に投資する投資信託です。中身には米国企業をはじめ、欧州や新興国など海外企業の株式が含まれています。

海外の資産を持つ投資では、株価の値動きだけでなく、日本円と外国通貨の交換レートである為替の影響も受けます。例えば米ドル建ての資産を持っている場合、円安になると円換算で評価額が増えやすく、円高になると円換算の評価額は減りやすくなります。

つまり、オルカンの利益は「世界の株価の成長」と「為替の変化」の両方によって決まります。

1ドル150円から100円になると本当に利益は消えるのか

例えば、1ドル150円の時に海外資産を購入したとします。その後、投資先の株価が50%上昇した場合、単純計算では資産価値は1.5倍になります。

しかし、その間に為替が1ドル150円から100円になると、円換算では為替によるマイナスの影響を受けます。計算上は、株価上昇による利益の一部が円高によって減少する可能性があります。

ただし、「円高になったら必ず利益がゼロになる」というわけではありません。株価の上昇幅、円高の進み方、投資期間によって結果は大きく変わります。

オルカンは個別株よりリスクが高いのか

オルカンは世界中の数千以上の企業に分散投資する商品です。そのため、1社の業績悪化によって資産が大きく減る個別株投資と比べると、企業ごとのリスクは分散されています。

例えば、ある企業の株価が大きく下落しても、別の国や別の業種の企業が成長していれば、影響は限定的になります。これはオルカンの大きな特徴です。

一方で、オルカンにもリスクはあります。世界的な株価下落、金融危機、長期的な景気低迷、為替変動などによって一時的に大きな含み損になる可能性はあります。

為替リスクをどう考えればいいのか

為替は将来どちらに動くかを正確に予測することは困難です。円安になる可能性もあれば、円高になる可能性もあります。

そのため、長期投資では「購入時の為替レートだけ」を気にするよりも、時間を分散して投資することが重要になります。毎月一定額を積み立てることで、円安の時も円高の時も購入することになります。

例えば、毎月3万円を20年間積み立てる場合、最初の購入時だけが150円だったとしても、その後の様々な為替水準で投資を続けるため、購入価格は平均化されます。

新NISAでオルカンを積み立てる時に大切な考え方

新NISAのような長期投資制度では、短期間の為替変動だけを見るのではなく、世界経済全体の成長に投資するという考え方が基本になります。

過去には円高や株価暴落など、投資家が不安になる場面は何度もありました。しかし、長期的には世界経済や企業活動は成長を続けてきました。

もちろん、投資には元本割れの可能性があります。そのため、生活防衛資金まで投資に回すのではなく、無理のない金額で継続することが大切です。

まとめ:オルカンは為替リスクがあるが長期視点で判断することが重要

オルカンは海外資産へ投資するため、円高になれば一時的に評価額が下がる可能性があります。しかし、それだけで「危険な投資商品」というわけではありません。

為替の変化を完全に予測することは難しいため、長期積立では購入タイミングを分散し、世界全体の成長を取り込む考え方が重要になります。

新NISAでオルカンを利用する場合は、短期的な円相場の変化だけで判断するのではなく、自分の投資目的や運用期間に合わせて継続できる仕組みを作ることが大切です。

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