NISAを始めたばかりの人にとって、投資した直後に評価額がマイナスになると不安を感じるものです。特に100万円以上のまとまった金額を投資した場合、数字の変化が大きく見えるため「買い足すべきなのか」「そのまま持ち続けるべきなのか」と迷うことがあります。
しかし、オルカン(全世界株式)やS&P500のような長期投資向けの商品では、短期間の値下がりだけで判断するのではなく、投資目的や資金計画を確認することが大切です。この記事では、NISA初心者が含み損になった時の考え方や、追加投資を判断するポイントについて解説します。
NISAを始めた直後のマイナスは珍しいことではない
投資を始めると「買った価格より下がった=失敗した」と感じやすくなります。しかし、株式市場では数か月単位の値動きは日常的に発生します。
例えば、オルカンやS&P500のような株式中心の投資信託でも、世界情勢、金利、景気、不安材料などによって短期間で数%から十数%下落することがあります。これは投資商品の欠陥ではなく、株式投資に含まれる自然な値動きです。
むしろ投資開始からすぐに下落を経験することで、将来的な大きな値動きに対する心構えを作れるという考え方もあります。
オルカンやS&P500は短期ではなく長期目線で考える商品
オルカンやS&P500が多くの投資家に選ばれている理由は、世界や米国の経済成長を長期間取り込むことを目的としているためです。
短期間ではマイナスになることがありますが、過去の市場では長期的に成長してきた歴史があります。そのため、数か月後の利益や損失だけで投資判断を変えるよりも、「10年、20年後の資産形成」という目的を確認することが重要です。
例えば、40代で老後資金形成を目的としている場合、数か月後の評価額よりも、今後20年以上運用できる時間を活かすことの方が重要になる場合があります。
下落時に買い増すかどうかを判断するポイント
相場が下落した時、「安く買えるチャンス」と考えて追加投資する方法があります。一方で、下落が続く可能性もあるため、すべての資金を一度に投入する必要はありません。
買い増しを考える場合は、まず生活防衛資金が十分に確保されているか確認することが大切です。投資資金とは別に、急な出費や生活費に対応できる現金を残しておく必要があります。
例えば、貯金の中から投資に回せる余裕資金があり、株価が下落しても数年間使う予定がないお金であれば、追加投資を検討する余地があります。しかし、近い将来使う予定のお金まで投資すると、下落時に売却せざるを得なくなる可能性があります。
一括投資と積立投資では下落時の感じ方が違う
まとまった金額を一度に投資すると、購入直後の値下がりによる精神的な負担が大きくなります。一方、積立投資では価格が下がった時に同じ金額で多くの口数を購入できるため、長期的には平均購入価格を抑える効果があります。
例えば100万円を一括投資した後に10%下落すると、評価額は90万円になります。しかし、毎月一定額を積み立てている場合、下落局面でも購入を続けることで、将来の回復時に利益を得やすくなる可能性があります。
NISAでは投資方法に正解が一つあるわけではありません。自分が下落相場でも継続できる方法を選ぶことが重要です。
投資初心者が避けたい下落時の行動
投資を始めたばかりの時に注意したいのは、値下がりを見るたびに売買を繰り返すことです。感情的な判断で売却すると、その後の市場回復による利益を逃してしまう可能性があります。
また、SNSやニュースでは大きな下落や将来不安が強調されることがあります。しかし、短期的な情報だけで長期投資の方針を変えると、当初決めた資産形成計画が崩れてしまうことがあります。
投資前に「何年間使わないお金なのか」「どれくらいの下落なら耐えられるのか」を決めておくと、相場変動に冷静に対応しやすくなります。
NISAでは金額よりも継続できる仕組み作りが大切
NISAで大切なのは、一時的な利益や損失を見ることよりも、長期間市場に居続けることです。投資額が大きくなるほど値動きも大きくなりますが、それは成長の可能性と表裏一体です。
例えば、十分な貯金を残したうえで余裕資金を投資している場合、短期的なマイナスは長期運用の途中経過として考えることができます。
自分のリスク許容度を超えた金額を投資している場合は、追加投資よりも投資額や資産配分を見直すことが優先です。
まとめ:NISAの含み損は投資方針を確認する機会
NISAを始めて数か月でマイナスになることは珍しくありません。オルカンやS&P500のような長期投資向けの商品でも、短期間の下落は起こります。
下落時に買い増すか、そのまま保有するかは、投資目的、生活資金、リスク許容度によって判断が変わります。
大切なのは、相場の上下に反応することではなく、自分が無理なく続けられる投資計画を作ることです。NISAは長期的な資産形成のための制度なので、短期的な評価額だけで成功や失敗を判断しないことが重要です。
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