FXで“逆にやれば儲かる”は本当か?勝てないトレーダーに共通する心理と対策

外国為替、FX

FX取引において「逆にエントリーしていれば勝てた」「損切りと利確を逆にすれば儲かった」という声は少なくありません。実際に多くの人が負けている一方で、その裏返しとして勝つ方法があるようにも見えます。しかし、それが本当に機能するのでしょうか。本記事では“逆トレード理論”の落とし穴と、本質的な改善法について解説します。

なぜ多くのトレーダーが負けるのか

FXで負ける主な理由は技術的な未熟さよりも感情のコントロール不足です。具体的には「利確を早くしてしまう」「損切りを躊躇する」などが代表例です。

たとえば、10pipsの含み益ではすぐに利確するのに、50pipsの含み損は「戻るだろう」と根拠なく放置し、さらに損失が膨らむ──このような心理は誰にでも起こり得ます。

“逆をやれば勝てる”戦略の誤解

確かに結果論として「逆をやっていれば勝てた」というケースは多いです。しかしそれは「過去のチャートを見た後」だから言えることであり、リアルタイムの判断で“逆張り”を正確に実行し続けるのは極めて困難です。

また、ただ感情に反して行動すれば良いわけでもありません。大切なのは、正しいエントリーとリスク管理に基づいた戦略を“継続的に”実行できるかどうかです。

チキン利食い・損切り遅れの本質的原因

「チキン利食い」は、含み益を早く手放したいという欲求の現れであり、「損切りの遅れ」は恐怖からの逃避です。これらは単なる技術的なミスではなく、心理的な傾向によるものです。

このような傾向は、取引回数が増えるほど損益に大きな影響を与えます。だからこそ、手法よりもまず自分のメンタルを理解し、強化することが重要です。

“逆戦略”ではなく“ルールベース戦略”を

勝てるトレーダーは「逆張り」や「順張り」といった感覚的な判断ではなく、明確なルールに従って取引をします。たとえば「20EMAを上抜けたら買い」「損切りはATRの1.5倍」「利確はリスクリワード比2:1」といったルールです。

このようなルールベース戦略を事前に構築しておけば、感情に流されることなく、一定のパフォーマンスを維持できます。

実例:“逆やってれば”を検証しても勝てない理由

あるトレーダーがドル円で「下がる」と予測し、売りエントリーをしたが逆に上昇したとします。このとき「逆をやれば勝てた」と思うかもしれませんが、翌日も同じように“逆をやろう”とすると今度は失敗する可能性が高いです。

つまり、逆をやっても安定して勝てるとは限らないということ。再現性がないため、それは一時的な結果にすぎません。

まとめ:感情ではなく戦略でトレードせよ

「逆をやっていれば…」という思考は一見正しいように見えても、それを実行し続けて勝ち続けるのは非常に困難です。重要なのは、感情に左右されないルールと戦略を持つことです。

トレードにおける勝利は偶然ではなく、規律と検証、そして心理コントロールによって生まれます。大切なのは「逆をやること」ではなく「一貫性のあるルールで行動すること」なのです。

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