現物株100%は少数派?投資家が選ぶ現物・信用取引の比率とその理由

株式

株式投資には「現物取引」と「信用取引(買い・売り)」があります。どちらをどの程度使うかは、投資スタイルやリスク許容度に応じて大きく異なります。本記事では、投資家の間での現物と信用取引の比率や傾向について詳しく解説し、それぞれの特徴や向き不向きについても紹介します。

現物取引と信用取引の違いをおさらい

現物取引は、手元の資金で株を購入し、保有して売買するスタイルで、最大損失は購入額に限定されるため、リスクが比較的低めです。

信用取引は、証券会社から資金や株式を借りて売買する方法です。自己資金の約3倍の取引が可能ですが、反対に損失も拡大しやすく、元本以上の損失を被ることもあります。

投資家の現物と信用取引の利用比率は?

一般的に、個人投資家の大多数は現物中心で取引しています。SBI証券の過去の調査などによると、約7~8割のユーザーが現物取引を主軸としており、信用取引は補助的な使い方という人が多数です。

一方、デイトレーダーなど短期売買を行う層では、信用取引の割合が過半数を超えるケースもあり、取引額ベースで見ると全体の約4割以上が信用取引とも言われています。

なぜ信用取引を使う人がいるのか

信用取引には次のようなメリットがあります。

  • レバレッジにより資金効率を高められる
  • 空売りで下落局面でも利益を狙える
  • 短期売買に適しており回転が速い

一方で、金利や貸株料、追証リスクといったデメリットも伴うため、リスク管理が非常に重要です。

現物100%は安全重視の投資スタイル

現物株のみで運用する投資家は、「長期保有型」や「インカムゲイン狙い」の傾向が強く、主に安定性や損失リスクの限定性を重視しています。

特に投資初心者や本業が忙しいサラリーマン投資家にとっては、現物100%というスタイルは理にかなっているともいえます。

実例:投資スタイルによる比率の違い

例①:長期投資家Aさん
銘柄選定をじっくり行い、10年単位の保有を前提。配当と値上がり益が目的。→現物100%。

例②:デイトレーダーBさん
数秒〜数分での売買を繰り返す。資金効率重視で常にポジションを動かす。→信用取引80%・現物20%。

例③:スイングトレーダーCさん
数日~数週間の値動きを狙う。リスク管理しつつ信用も活用。→信用取引50%・現物50%。

自分に合ったバランスを見極めよう

株取引において大切なのは、他人と比べることではなく、自分にとって最適なリスクとリターンのバランスを取ることです。信用取引を活用すべきかどうかは、目的・時間・資金・経験・性格により変わります。

なお、信用取引を一切使わずに資産形成に成功している投資家も多く存在しており、「現物100%」という選択はむしろ堅実な戦略と言えるでしょう。

まとめ:信用取引の割合は人それぞれ、目的に合わせた選択を

株取引における現物と信用の比率は一概には言えませんが、一般的には現物取引が主流です。信用取引を取り入れるかどうかは、投資目的やリスク許容度次第です。

無理に信用取引を始める必要はなく、自分の戦略に合致していることが大切です。現物100%の投資でも十分に資産形成は可能ですので、自信を持って運用を続けましょう。

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