S&P500は米国を代表する500社の株価指数ですが、その中でもGAFAM(Google・Apple・Facebook(Meta)・Amazon・Microsoft)が大きな影響を持っています。では、GAFAMを除いたS&P500の動きはどのようになるのでしょうか?また、日本の日経平均株価と似た動きになるというのは本当なのでしょうか?
1. S&P500の構成とGAFAMの影響
近年、S&P500の成長の多くはGAFAMの企業によるものです。2020年以降、GAFAMの時価総額はS&P500全体の約25~30%を占めるまでに成長しました。
- GAFAMの影響力が大きい理由: 市場のリーダーとして、技術革新と収益成長を牽引している。
- 時価総額加重型の指数であるため: 大型企業の影響が指数全体に強く反映される。
2. S&P500からGAFAMを除いた場合の値動き
GAFAMを除いたS&P500(いわゆる「S&P500 Ex-GAFAM」)のパフォーマンスは、全体の指数と比べると大きく異なります。
- 2020年~2023年の間、GAFAMを含むS&P500は年平均10~15%程度の上昇を記録。
- しかし、GAFAMを除いたS&P500の成長率は5~8%程度に留まる。
- 特に、ハイテク銘柄が低迷する局面ではGAFAMの寄与度が低下し、全体のパフォーマンスも鈍化する。
3. S&P500 Ex-GAFAMと日経平均の比較
GAFAMを除いたS&P500の動きが日経平均株価と似ているという意見がありますが、これは部分的には正しいです。
指数 | 特徴 |
---|---|
S&P500 Ex-GAFAM | ハイテクの影響が少なくなり、製造業・ヘルスケア・金融が主導 |
日経平均株価 | 時価総額加重型ではなく、株価の高い銘柄の影響を受けやすい |
共通点 | 両指数とも、ハイテク株の影響が少ない状態では景気や外部環境に左右されやすい |
日経平均はTOPIX(東証株価指数)よりも構成銘柄の影響が偏りやすいですが、GAFAMを抜いたS&P500も同様にバランスが変わるため、値動きが似てくる可能性があります。
4. なぜGAFAMがここまで強いのか?
GAFAMの成長は単なる偶然ではなく、以下のような構造的な強みが背景にあります。
- 強固な収益基盤: クラウドサービス、広告、サブスクリプションモデルなど、多様な収益源を持つ。
- グローバル展開: 世界中で事業を展開し、市場の成長を取り込める。
- ネットワーク効果: AppleやGoogleのエコシステムは、ユーザーが多いほど価値が高まる。
5. まとめ
GAFAMを除いたS&P500は、成長率が低下し、日経平均と似た動きになる可能性があります。しかし、GAFAMがS&P500全体の成長を牽引しているのは事実であり、今後も市場のリーダーとして影響を与え続けると考えられます。
- GAFAMの影響力が強いため、S&P500の成長の大部分を占める。
- GAFAMを除くと、指数の成長率が低下し、日経平均と似た動きになる可能性がある。
- GAFAMの成功は構造的な強みによるもので、今後も影響力を持ち続ける可能性が高い。
したがって、S&P500への投資を考える際は、GAFAMの影響を理解しつつ、長期的な市場の成長を見据えることが重要です。
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