投資信託を売却する際、「いつ売却注文を出せば有利なのか?」と気になる方は多いでしょう。特に週末や相場に影響を与えるニュースがあるタイミングでは、売却タイミングの判断は重要です。この記事では、SBI証券における投資信託の約定ルールを基に、売却タイミングの基礎と注意点を解説します。
投資信託の「約定」とは?注文と基準価額のズレ
投資信託では、注文時に価格が確定するわけではなく、申込締切(カットオフ)後に算出される「基準価額」で約定します。この仕組みは“前営業日基準価額”ではなく“当日基準価額”方式で、主に国内公募型ファンドで採用されています。
たとえば、金曜日18時に注文を出しても、実際に注文が有効となるのは月曜15:30のカットオフ時間までに受付されたと見なされ、その後に算出される月曜の基準価額で約定されます。
注文締切と基準価額の関係|SBI証券の具体例
・SBI証券では通常、平日15:30が投資信託の注文締切時間(カットオフ)です。
・金曜日の15:30以降に注文を出すと「次の営業日扱い」になります。
・つまり、金曜18時でも月曜15:30までは「受付中」ですが、約定される基準価額は月曜の相場終了後に算出されたものになります。
結論として、月曜朝に注文しても金曜18時に出しても、約定される基準価額は同一です。
例:タイミングに左右されないケース
たとえば「iFreeNEXT FANG+インデックス」を金曜18時に売却注文したとします。この注文は「月曜の注文」と同等に扱われ、月曜15:30締切、月曜の基準価額で約定されます。
したがって、「金曜に戦争が始まった」というニュースが影響するのは月曜の基準価額であり、どちらにしても逃げ遅れるわけではありません。ただし、月曜朝の相場を見てから注文判断するのは合理的です。
例外:早期受付が意味を持つ場合
一部のファンドでは、15:00締切など例外の締切時間を設けていることがあります。詳細はファンドの目論見書を確認しましょう。
また、注文集中によりシステム処理が遅延する可能性もあるため、精神的な安心感のために早めに注文を入れておくのも一案です。
タイミングを意識しすぎないことも大切
投資信託は基本的に中長期運用が前提です。短期的な価格の上下に一喜一憂するよりも、目的に応じた判断が重要です。
ただし、相場に重大ニュースが出た場合は早期の売却判断が吉となることもあります。戦争や為替急変などはその典型です。
まとめ:基準価額と約定タイミングを理解して賢く動こう
・SBI証券では、平日15:30を超えた注文は翌営業日扱いとなり、その日の基準価額で約定されます。
・金曜18時と月曜朝の注文は、どちらも「月曜の基準価額」になります。
・焦って売却せず、情報を整理して判断することが大切です。
売却のタイミングは焦るより、正確なルール理解と冷静な判断が利益に繋がります。

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