近年注目を集めている米国高配当株ETF「SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)」に連動する国内ETF「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(楽天SCHD)」は、配当利回りの高さと値上がり益のバランスから、多くの投資家に支持されています。しかし、人気の裏には見逃せないリスクも存在します。本記事では、楽天SCHDの魅力とともに、投資判断を誤らないための注意点を解説します。
楽天SCHDとは何か?
楽天SCHDは、米国の高配当株式に分散投資するETFであるSCHDを投資対象とした投資信託です。楽天証券が提供し、NISA口座や積立投資にも対応しているのが特徴です。
米国の財務健全性が高く、かつ10年以上連続で配当を出している企業群に投資する点が、配当狙いの投資家から特に評価されています。代表的な構成銘柄には、シスコ、ホームデポ、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどが含まれます。
楽天SCHDの主なメリット
まずは楽天SCHDが注目される理由を整理しましょう。
- 高配当利回り(約3~4%)
- 値上がり益の実績もある(株価上昇も期待できる)
- 連続増配の企業が中心で安定性が高い
- 年4回の分配金でインカムゲインも得やすい
- 楽天証券での購入が容易で、積立にも対応
特に、株価のボラティリティが比較的低く、長期で保有しても心理的に安定しやすいのが魅力です。
見落とされがちなデメリット
一方で、楽天SCHDにもリスクやデメリットがあります。代表的なものを挙げて解説します。
- 為替リスク:米国ETFであるSCHDに連動しているため、円高になると基準価額が下落する可能性があります。
- 業種の偏り:情報技術、ヘルスケア、金融などに偏る傾向があり、経済ショックの影響を受けやすいです。
- 再投資できない:楽天SCHDは分配金再投資型ではないため、自動で複利効果を得たい人には不向きです。
- 信託報酬:年率0.11%程度と低コストですが、ETFに比べればコスト負担はある程度存在します。
実際の投資家の声と注意点
実際に楽天SCHDに投資している人の口コミを見てみると、「分配金が安定していて助かる」「他のETFよりも価格の動きが緩やか」など、好意的な声が多数あります。
しかし、「為替で利回りが帳消しになった」「セクターが偏っているのが不安」という声も一定数あり、分散投資や為替ヘッジの戦略も必要であることが分かります。
楽天SCHDはどんな人に向いている?
楽天SCHDは以下のような人に向いています。
- 定期的な分配金収入を得たい人
- 比較的低リスクな株式運用を目指す人
- 長期保有で資産を安定的に増やしたい人
- 楽天証券を使っている人
逆に、為替リスクを取りたくない人や、より積極的なキャピタルゲインを狙いたい人には物足りない可能性もあります。
まとめ:楽天SCHDは優れた選択肢だが、盲目的な信頼は禁物
楽天SCHDは、配当と安定成長をバランスよく得られる魅力的なファンドです。ただし、為替やセクターリスクといったデメリットも理解し、資産全体での分散投資を意識することが大切です。
投資は自己責任ですが、情報をもとに冷静な判断を行えば、楽天SCHDは資産形成において非常に有力な選択肢となるでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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