NISAでS&P500連動のETFは買える?仕組みと注意点をやさしく解説

資産運用、投資信託、NISA

近年、米国株式市場に連動するETF(上場投資信託)への投資に注目が集まっています。中でもS&P500に連動するETFは、日本でも人気が高く、長期投資の有力な選択肢とされています。では、NISA口座でこれらのETFを購入することは可能なのでしょうか?本記事では、新NISA制度の枠組みにおけるS&P500連動ETFの購入可否や実際の活用方法、注意点について詳しく解説します。

S&P500連動ETFとは?

S&P500はアメリカの代表的な株価指数で、米国の主要企業500社の株価を基に算出されます。これに連動するETFは、米国経済全体に分散投資できる金融商品です。たとえば、米国ETFで有名な「VOO」や「IVV」、日本上場のETFでは「2558(MAXIS米国株式)」などが該当します。

これらの商品は、手軽に米国全体に投資できるため、長期的な資産形成を目指す投資家にとって非常に魅力的です。

新NISA制度でのETF投資の可否

2024年からスタートした新NISA制度では、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が設けられています。S&P500に連動するETFの多くは、『成長投資枠』で購入可能です。

特に国内上場のETF(東証に上場しているもの)であれば、証券会社の取り扱いによってはNISA枠で購入できます。逆にVOOやIVVのような米国籍ETFは、現時点ではNISAの対象外としている証券会社もあるため、事前確認が必須です。

実際にNISAで買えるS&P500連動ETFの例

銘柄コード ETF名 連動指数 上場市場
2558 MAXIS米国株式(S&P500)上場投信 S&P500 東証
1655 iシェアーズ S&P500米国株 ETF S&P500 東証
VOO バンガード・S&P500 ETF S&P500 NYSE(米国)

この中でNISA枠で購入しやすいのは、2558や1655のような日本国内上場のETFです。

ETFをNISAで買うときの注意点

ETFは投資信託と異なり、株式と同じように市場で取引されるため、売買には手数料やスプレッドが発生することがあります。また、米国ETFの場合は為替リスクや分配金の二重課税なども考慮が必要です。

さらに、証券会社によってはNISA口座で一部ETFが取り扱えないこともあります。購入前に、金融庁のNISA情報ページや各証券会社の対応一覧を確認しておきましょう。

ETFと投資信託の違いも押さえておこう

S&P500に連動する商品にはETFだけでなく、投資信託(例:eMAXIS Slim 米国株式など)もあります。これらは積立設定が容易で、NISAの「つみたて投資枠」にも対応しています。

ETFと比較して自動積立や購入単価の柔軟性があり、初心者には投資信託の方が向いているケースもあります。目的と投資スタイルに応じて選択しましょう。

まとめ:NISAでS&P500 ETFは戦略的に選べる

  • NISAでは国内上場のS&P500 ETFは基本的に購入可能
  • 成長投資枠を活用して長期投資に最適
  • VOOやIVVなど米国ETFは一部証券会社で対象外の可能性あり
  • ETFと投資信託の違いを理解し、自分に合った投資方法を選ぶことが大切

ETFをうまく活用すれば、NISA制度を最大限に活かしつつグローバルな資産形成が実現できます。制度の仕組みと商品の特性を理解して、自信を持って投資を進めましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました