外貨預金やFX取引をしていると気になるのが「為替差益(為替利益)」です。特に、円を外貨に換えて再び円に戻すタイミングでどれだけ得をしたのか損をしたのかを把握するには、計算方法を理解しておくことが大切です。本記事では、具体的な数字を使って為替差益の計算方法をわかりやすく解説します。
為替差益とは?
為替差益とは、異なる為替レートで外貨を売買することによって生じる利益のことです。円からドルに換えた後、円高・円安の変動によって再び円に戻すときに差額が発生します。
たとえば、1ドル=100円のときにドルを買って、1ドル=110円のときに売れば、10円分の利益が生まれます。これが為替差益です。
具体例で計算してみよう
今回は次のような設定で考えてみます。
- 1ドル=143円のときに300万円をドルに換える
- その後、1ドル=147円のときに円に戻す
まず、300万円を143円でドルに換えた場合。
300万円 ÷ 143円 ≒ 20,979.02ドル
次に、これを147円で円に戻すと。
20,979.02ドル × 147円 ≒ 3,084,915円
つまり、為替差益は。
3,084,915円 − 3,000,000円 = 84,915円の利益となります。
為替差益にかかる税金の注意点
為替差益は、取引の種類によって税金の扱いが異なります。外貨預金の場合は「雑所得」として課税対象となります。年間の合計が20万円を超えると、確定申告が必要です。
一方、FX取引など証拠金取引で得た利益は「申告分離課税」として扱われ、税率は異なります。外貨建て資産の売却時には、税制区分をしっかり確認しておくことが重要です。
為替差益を計算する際のポイント
- 外貨に換えたレートと戻したレートを明確に記録しておく
- 送金手数料やスプレッドも含めた実質レートで考える
- 税務上の申告の有無を確認する
とくに為替手数料が高い銀行などでは、実質の差益が少なくなるケースもあるため、為替コストの少ない証券会社を選ぶのもポイントです。
まとめ:為替差益は計算方法を知れば怖くない
為替差益は「外貨に換えたときのレート」と「円に戻したときのレート」の差によって決まります。今回の例では、1ドル143円→147円で円に戻したことで約84,915円の為替利益が得られました。
正しく計算し、税務処理にも気を配ることで、外貨運用のメリットをしっかり活かすことができます。今後も為替レートに注目しつつ、資産形成を上手に進めましょう。

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