近年、証券会社におけるセキュリティ強化が進み、SBI証券では2024年から電話認証（自動音声通話による本人確認）が導入されました。他の証券会社ではどうなのか、そしてなぜ今こうした動きが広がっているのかを解説します。
なぜ電話認証が必要になったのか？
背景には、インターネットバンキング・証券口座を狙った不正アクセスの増加があります。SBI証券では過去にも顧客情報の漏えいや不正送金が話題になり、セキュリティ強化策の一環として電話認証が導入されました。
これにより、重要な操作（口座情報の変更や出金など）には、登録電話番号への自動通話による認証が必須になっています。
楽天証券や松井証券など他社の対応状況
2025年6月現在、電話認証を必須としている大手証券会社はまだ限定的です。以下は主な証券会社のセキュリティ対応の例です。
- 楽天証券：2段階認証（SMSまたは認証アプリ）を採用中。電話認証は未導入。
- 松井証券：ログインや出金時に2段階認証を実施。電話認証は導入予定なし。
- auカブコム証券：スマホ認証およびメール確認が基本。電話認証の導入は未発表。
- 野村證券（ネット＆コール）：大手ながら一部取引に音声確認あり。ただし、常時電話認証ではない。
つまり、SBI証券の電話認証は業界でも先行した取り組みと言えます。
実際の利用者の声と運用面での注意点
一部ユーザーからは「通話が来ない」「通話タイミングにずれがある」などの声もあり、スマホ設定の通話拒否や無音設定に注意が必要です。
例として、ワンタイムパスワードのような感覚で電話認証を導入したSBI証券では、出金時の確実な本人確認を目的に段階的に範囲を拡大しています。
今後の証券業界における本人確認のトレンド
金融庁の方針としても、今後マイナンバーとの連携やeKYC（オンライン本人確認）による厳格な顧客確認が求められていく流れにあります。電話認証に限らず、生体認証や認証アプリ連携など、セキュリティの多様化が予想されます。
例えば、スマホと指紋認証アプリを連携させたログイン制限は、証券口座の乗っ取りリスクを大幅に減らします。
まとめ：SBI証券の電話認証は先行例。他社も今後対応の可能性あり
・現時点で電話認証を必須としているのはSBI証券が中心
・他社はSMS認証やアプリ認証が主流だが、今後導入が進む可能性は十分にある
・ユーザー側もセキュリティ意識を高め、認証手段の設定や端末管理をしっかり行うことが大切
金融資産を守るために、時代に応じたセキュリティ対応を理解し、適切に対応していきましょう。
こんにちは！利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント