暗号通貨は本当に“絶対儲かる”のか?初心者が知るべきリスクと投資の本質

資産運用、投資信託、NISA

ビットコインなどの暗号通貨(仮想通貨)は、急激な価格変動やSNSでの盛り上がりもあって「短期なら必ず儲かるのでは?」と思う方も多いでしょう。確かに一時的に価格が上昇するタイミングを捉えれば利益は得られますが、それは本当に“確実”なのでしょうか?この記事では、暗号通貨投資のリスク、儲けの仕組み、初心者がハマりやすい思い込みについて解説します。

暗号通貨は常に変動する“リスク資産”

ビットコインやイーサリアムといった暗号通貨は、株式よりもさらに値動きが激しいのが特徴です。1日に10%以上上下することも珍しくありません。そのため、「高くなったら売れば損はしない」と考えるのは非常に危険です。

たとえば、2021年にはビットコインは700万円以上の高値をつけた後、2022年には250万円以下に急落しました。価格が戻る保証はなく、「売るチャンスを逃したまま下がり続けた」という人も少なくありません。

「いつか上がる」は幻想?長期でも不確実な理由

暗号通貨の価格上昇は、法定通貨と異なり企業業績や景気に直接左右されるわけではなく、主に市場の“期待感”で成り立っています。そのため、社会情勢や法規制によって突然価値が暴落するリスクも抱えています。

特に各国の金融政策や規制強化の影響を強く受けるため、「長期的には価値が上がる」と楽観視するのも危うい考えです。金融庁などの警告もあり、国内取引所ではレバレッジ規制や口座凍結の事例もあります。

「短期で儲ける」には高度な戦略と運が必要

たとえ短期売買で儲けるとしても、それは“一時的に相場を正確に読めた場合”に限られます。数秒〜数分単位で取引するデイトレーダーは、複雑なチャート分析やリスク管理を徹底しています。

しかもその上で勝率は50%を切ることも多く、素人が「感覚」で参入すると資金を一気に失うこともあります。ギャンブル的な感覚では長続きしません

初心者がとるべき投資スタンスとは?

暗号通貨に興味がある初心者には、以下のような方法が比較的リスクを抑えやすいです。

  • 積立投資:毎月一定額ずつ購入することで平均購入価格を安定化。
  • 少額から始める:まずは1,000円〜1万円程度で始め、慣れることを重視。
  • 情報収集を欠かさない:TwitterやYouTubeではなく、金融庁や信頼性の高いメディアの情報を参考にする。

また、実際に投資を始める前には「自分はいくらまで損しても生活に支障が出ないか」を明確にしておくことも重要です。

「絶対儲かる」は存在しない。大切なのは冷静な判断力

暗号通貨に夢を見るのは悪いことではありませんが、“絶対に儲かる”という投資はこの世に存在しないということを忘れてはいけません。特に初心者のうちは、感情的な売買よりも冷静で計画的な投資スタンスが求められます。

価格が上がった時に利益を得られるかどうかは、その時に売る判断ができるか次第です。「いつでも売れば利益が出る」と思っていても、実際には「もっと上がるかも」と欲を出して売れなかった人も数多くいます。

まとめ:暗号通貨投資は“絶対”ではない。情報と準備が成功の鍵

ビットコインなどの暗号通貨は魅力的である一方、非常にハイリスクな投資対象でもあります。「必ず上がる」「損しない」といった楽観的な考えは禁物です。

短期で稼ぐことも不可能ではありませんが、成功するには分析力と判断力、そして冷静さが不可欠。まずは知識を深め、少額から始めて徐々に経験を積むことをおすすめします。

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