2024年以降、SBI証券ではセキュリティ強化の一環として「デバイス認証(FIDO対応)」が導入されています。この変更により、PCやスマートフォンからのログインにはFIDO(Fast IDentity Online)と呼ばれる仕組みによる認証が必要となっています。しかし、PCのみを利用しているユーザーにとって、スマホ認証も必要なのかは判断が分かれるポイントです。本記事では、FIDO認証の概要とスマホアプリを使わないユーザーが取るべき対応を解説します。
FIDO認証とは何か?
FIDO認証とは、指紋や顔認証などの生体情報を用いて安全なログインを実現する仕組みで、従来のID・パスワードよりも高いセキュリティ性を提供します。
SBI証券では、FIDOに対応したブラウザやスマートフォンアプリを通じて、本人確認を補完する形で利用されており、デバイスごとに認証登録が必要となっています。
PCでのデバイス認証が完了していれば最低限の利用は可能
FIDO認証の対象は「利用する端末ごと」です。そのため、PCのみを利用していて、PCブラウザでのデバイス認証を完了している場合は、PC上での通常取引やログインは問題なく行えます。
スマートフォンを使ってSBI証券アプリにログインする予定がないのであれば、スマホでのFIDO登録は現時点で義務ではありません。
スマホアプリを使わない場合の注意点
スマホアプリを一切使わない場合でも、次のような点には注意が必要です。
- 万が一PCが使えなくなった場合のバックアップ手段がない
- スマホ認証を設定していないと、緊急時のログインや本人確認が面倒になる
- 今後の仕様変更でスマホ認証が必須になる可能性がある
したがって、将来的なリスクに備えて、スマホ認証の準備をしておくことはリスク管理の観点からも有効です。
スマホ認証の設定はどのように行うか?
SBI証券のスマホアプリをインストールし、ログイン後に「スマホ認証(FIDO)」の登録を行うことで、スマートフォンでも安全に取引ができるようになります。
FIDOの設定には以下が必要です。
- SBI証券アプリのインストール
- 顔認証・指紋認証に対応したスマートフォン
- アプリ内の「設定」→「スマホ認証」からの登録操作
登録後は、PCでの操作時にもスマホ認証が補助的に利用できるようになり、万が一のトラブル時にも安心です。
FIDO未登録による制限や将来の変更に備えるには
SBI証券では、2024年からFIDO未登録の端末では一部操作に制限がかかる場合があると公表されています。
現時点では「PCのみの利用」でも大きな不便はありませんが、次のような変更には注意が必要です。
- 本人確認や出金時にFIDOを求められる可能性
- 複数端末でのセキュリティ管理の強化
- パスワードレスログインへの完全移行
したがって、将来的なセキュリティ対策として、スマホ認証を導入しておくことが望ましいと言えます。
まとめ
SBI証券のFIDO認証は、PCだけを利用する場合でも最低限の操作は可能です。ただし、将来的な制限やリスクに備えて、スマホアプリによるFIDO認証も検討する価値があります。本人確認や緊急時対応をスムーズに行うためにも、セキュリティ対策の一環としてスマホ認証の登録を進めておくと安心です。

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