都市部での生活は物価や家賃の高さが指摘されがちですが、それでもなお「金融資産4,000万円」という金額は、日本人全体の中で見れば決して少ない額ではありません。この記事では、金融資産4,000万円の意味やポジションを客観的に分析し、「雑魚か否か」といった不安を整理していきます。
日本における金融資産4,000万円の位置づけ
日本銀行の家計の金融行動に関する世論調査(2023年)によると、金融資産保有額の中央値は約400万円前後です。一方、金融資産3,000万円以上を保有している世帯は全体のわずか7%ほどに過ぎません。
この数字からも明らかなように、4,000万円という金融資産は、日本全体で見れば「上位層」に入る金額であり、決して「雑魚」などというレベルではありません。
都内在住・自営業という背景を踏まえると
東京都は地方に比べて生活コストが高いため、同じ4,000万円でも「実感」としては少なく感じることがあるでしょう。しかし、税制面や医療費の自己負担割合、年金額などを踏まえると、自営業でこれだけの金融資産を築いていること自体が大きな強みです。
特に自営業者は厚生年金がない分、老後資金を自力で準備しなければならないため、4,000万円という蓄えは安心材料となります。
実例:老後資金としての活用を考える
仮に今後の生活費として月25万円必要だと仮定すると、1年間で300万円、10年間で3,000万円が必要になります。つまり、年金などの収入がある程度確保できていれば、4,000万円あれば十分に老後を乗り切ることも可能です。
さらに、これをインデックス投資などで年3〜4%で運用できれば、元本を維持しながら収益を得られる計算になります。
なぜ「雑魚」と感じてしまうのか?
SNSなどの影響で、資産1億円以上の情報が目に入りやすくなっており、4,000万円では少なく感じてしまう“錯覚”が起きている可能性があります。また、周囲に成功者が多い場合、自分の資産が過小に思える現象「比較バイアス」も影響しています。
しかし、こうした感覚は現実の統計とは必ずしも一致しません。感情ではなく、データに基づいた判断を心がけることが大切です。
資産の質も大切:金融資産か不動産か
金融資産4,000万円といっても、その中身によっては意味合いが異なります。たとえば、すべて現金なら流動性は高いですが、インフレに弱い。一方で、成長資産である株式や投資信託なら、資産価値を増やす可能性もあります。
また、不動産資産を持っていない場合は、賃貸の家賃負担も今後の生活設計に影響してきます。資産全体の「質」と「用途」も含めて考えることが重要です。
まとめ:4,000万円は雑魚ではない。誇るべき成果
都内在住・自営業で金融資産4,000万円を築いたという事実は、十分に誇れる成果です。資産の中身やライフスタイルによっては、さらなる見直しも必要かもしれませんが、平均的な日本人世帯と比べれば「雑魚」とは言い難いどころか、むしろ上位層に位置します。
周囲と比べすぎず、自分の人生設計と照らし合わせて、賢く資産を活用していくことが何より大切です。

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