FX市場で人気のあるテクニカル戦略の一つに「窓埋め」があります。特に月曜日の朝は、週末の間に起こった経済ニュースや地政学リスクの影響で為替レートが窓(ギャップ)を空けてスタートすることがあり、この窓を埋める動きを狙ってトレードする手法です。今回はこの窓埋め戦略の基本、そして月曜朝のスプレッド拡大への正しい対応方法を解説します。
窓埋めとは?FXでの基本概念
窓(ギャップ)とは、前週の終値と当週の始値の間に空白が生じる現象で、特に月曜の市場オープン時に発生しやすいです。たとえば、前週の金曜にドル円が145.00円で終わり、月曜の始値が145.50円なら、0.50円の窓が開いたことになります。
このギャップは多くの場合、時間の経過とともに元の価格帯に戻る(=窓が埋まる)傾向があるとされ、逆張り的なトレードを行うトレーダーにとってチャンスとなります。
月曜朝の取引は慎重に:スプレッド拡大の理由
XMなどの海外FX業者では、月曜の市場オープン直後(日本時間6時頃)はスプレッドが大きく開くことが多いです。これは市場流動性が極端に低い時間帯のため、通常の数倍のスプレッドが設定されているからです。
例えば、通常は1.5pips程度のドル円が、月曜6時には5pips以上になることも珍しくありません。この時間帯に取引を行うと、取引開始直後に不利な価格で約定するリスクがあります。
スプレッドが狭まる時間帯を見極める
一般的にスプレッドが安定してくるのは、日本時間で朝7時〜8時以降、東京市場のプレオープンや流動性が戻り始める時間帯です。特に午前9時の東京市場開始以降は、多くの業者でスプレッドが通常レベルに戻る傾向があります。
したがって、窓埋めを狙う場合も、焦らずスプレッドが通常水準に戻るのを待つことが重要です。
窓埋めトレードを実践する際の注意点
- ギャップの大きさが小さすぎるとリスク・リワードが悪くなる
- 週末に大きな経済イベントがあった場合は窓埋めが起きにくい
- 窓が開いた方向へのトレンドが強く発生した場合は「窓埋めしない」ケースも多い
したがって、窓埋め戦略を使う際は、テクニカル分析とファンダメンタルズの両面を冷静に判断する力が求められます。
実際のトレード例とタイミング
例えば、2023年10月2日(月)のドル円は、前週終値が149.80円、始値が150.40円で60pipsの上窓が開きました。このとき、東京時間の午前中には急速に窓を埋め149.80円台まで戻しました。こうしたケースでは、東京勢の動向や機関投資家の寄付きフローも影響しているため、トレードタイミングの見極めが鍵となります。
逆に、同年6月のユーロドルは、窓が開いたまま1週間以上埋まらなかったケースもありました。
まとめ:窓埋め戦略は時間と状況の見極めが鍵
FXの窓埋め戦略は、正しく使えば高い勝率が期待できる手法ですが、特に月曜朝のスプレッドには注意が必要です。スプレッドが通常に戻る7時〜9時を目安にエントリーし、チャートの動向とニュースをあわせて確認しながらトレードすることが成功への鍵となります。
焦らず、確実なタイミングを見極めることこそが、窓埋めトレードで勝ち続けるための鉄則です。

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