新NISAを活用して「emaxis slim 米国株式（S&P500）」を積立てている方の中には、保有商品が“再投資型”と“受取型”に分かれて表示されて戸惑うこともあるかもしれません。この記事では、投資信託の分配金種別と表示の違い、効率的な管理方法について実例とともに解説します。
投資信託の「再投資型」と「受取型」とは？
投資信託には、分配金をどう処理するかによって「再投資型」と「受取型」の2種類があります。「再投資型」は分配金を自動的に再投資し、「受取型」は現金で受け取ります。
「emaxis slim 米国株式（S&P500）」はそもそも無分配型のインデックスファンドであるため、一般には“再投資型”のみ存在するはずです。ただし、楽天証券では分配金の処理とは別に、口座管理や取得経路（例：NISA枠／特定口座／一般口座）により保有が複数に分かれて表示されることがあります。
なぜ保有商品が分かれて表示されるのか？
再投資型しか存在しないはずのファンドが「受取型」と表示されている場合、多くは楽天証券の管理表示上の処理に起因します。例えば。
- 旧NISAと新NISAの枠で購入した
- 特定口座とNISA口座で分けて購入した
- 購入タイミングの違いでシステム上別保有として表示
このようなケースではファンドの種類は同一であり、売却や追加購入時には実質的に大きな違いはありません。
再投資型に一本化したいときの対応方法
保有商品を1つにまとめたい場合、以下のような方法があります。
- 分けられている「受取型」と表示されている保有を売却し、あらためて「再投資型」として買い直す
- 今後の購入設定を「再投資型」の方に集中させ、分散表示を自然に減らす
- 楽天証券のカスタマーサポートに「表示の整合性」について確認する
ただし売却時にはタイミングによって課税や損益に影響が出る場合があるため、非課税口座内であっても注意が必要です。
NISA枠での運用と注意点
新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」によって保有ファンドが口座上分けて管理されます。この仕組み上、同一ファンドでも別々に表示されることがあるため、「分散して表示されてしまう」のは仕様として想定されているケースです。
例：毎月2万円をつみたて投資枠で自動積立し、余裕資金で成長投資枠でも都度購入している場合、保有が2つに表示されるのは正常な挙動です。
まとめ｜再投資型と受取型の違いに惑わされずに賢く管理
「emaxis slim 米国株式（S&P500）」は基本的に再投資型の無分配ファンドです。楽天証券で表示が複数に分かれている場合も、ファンドそのものが異なるわけではなく、口座種別や購入履歴に起因した表示上の違いが多くを占めます。
どうしても一本化したい場合は売却と買い直しが必要になりますが、必ずしも行う必要はありません。長期運用を前提とするNISAでは、表示よりも「積立継続」と「手数料の低さ」「非課税の恩恵」を最大限活かすことが最も重要です。
こんにちは！利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント