FX初心者にとって、損切り設定は資金管理の要です。特に成行でポジションを保有した際に「どうやって損切りを設定すればいいのか」「逆指値を入れると新たな売り注文になるのでは?」といった不安はよくある疑問です。本記事では、FX取引で損切りを正しく設定する方法と注意点について詳しく解説します。
成行注文とは?エントリー直後にやるべきこと
成行注文とは、市場価格で即座に注文を約定させる注文方法です。たとえば、米ドル/円を成行で買った場合は、現在の価格で買いポジションを保有することになります。
この段階で必ず考えるべきなのが「どこで損切りするか」。エントリー後すぐに損切り(ストップロス)を設定するのが、リスク管理の基本です。
損切り設定には「逆指値注文(ストップ注文)」を使う
損切りを設定するには、保有しているポジションと逆方向の注文を逆指値(ストップ注文)で出すことが一般的です。たとえば、買いポジションを持っている場合、売りの逆指値注文を設定します。
ここで注意すべきは「損切り注文はポジションを決済するための注文」であり、新たなポジションを取るわけではないという点です。つまり、すでに買いポジションを保有していれば、逆指値での売り注文はそのポジションの決済となります。
新たに売りポジションを持ってしまうのでは?という誤解
多くのFX初心者が心配する「損切りの逆指値注文を入れると、新たに売りポジションが建ってしまうのでは?」という点ですが、これはFX口座の設定によって回避されています。
国内主要FX会社の多くでは、決済注文として逆指値を設定する際に「決済注文」と明示的に設定できるようになっています。そのため、ポジションの一部または全てを決済するための注文であることをシステムが認識しています。
具体例:成行買い+逆指値での損切り設定
例えば、米ドル/円を145.00円で1万通貨購入したとします。損切りは143.50円に設定したい場合、以下のように注文を出します。
- 新規注文:成行で買い(145.00円)
- 決済注文:逆指値で143.50円で売り注文(決済として設定)
この逆指値売りは「保有ポジションを手仕舞うための注文」であり、新たな空売りポジションを建てるわけではありません。
逆指値を正しく活用するコツ
1. 注文画面で「決済注文」として設定するか確認する
2. 損切り幅を明確にする(例:エントリー価格の1%下など)
3. 相場が不安定なときはスリッページにも注意
多くの証券会社では、OCO注文(利確と損切りを同時に出す)やIFD注文(成行でエントリー後に自動で損切りを設定)など、便利な注文方法も利用可能です。
まとめ:損切りはリスク管理の第一歩
FXで損失を最小限に抑えるためには、エントリー直後に逆指値による損切り設定をすることが重要です。「逆指値=新規ポジション」ではなく、「既存ポジションの決済」として注文すれば安心して取引できます。
正しい損切りの設定を身につけて、リスクを抑えたトレードを実践しましょう。

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