インデックス投資と“今しかできない旅”──資産形成中でも後悔しない選択をするために

資産運用、投資信託、NISA

インデックス投資を通じて長期的な資産形成を目指す中、「旅行など贅沢は控えるべきか?」という疑問は多くの人が直面する悩みです。特に全力投資をしている段階では、出費や収入の中断に対して不安もあるでしょう。とはいえ、若く体力のあるうちにしかできない経験も確かに存在します。この記事では、資産形成とライフイベントのバランスの取り方について考察します。

インデックス投資の基本は“長期×継続”である

まず理解しておくべきは、インデックス投資とは「時間を味方につける投資手法」であり、完璧な毎月積立が求められるものではないということです。

1ヶ月程度積立を止めたとしても、投資期間が10年、20年という長期にわたるなら影響はごく軽微です。投資の“継続性”が重要であり、“途切れないこと”ではありません。

旅行費用30万円のインパクトはどれくらい?

仮に1ヶ月30万円の支出を旅費に充てるとしても、それは一度限りの“消費”であり、生活破綻を招く出費ではありません。実際、20代〜30代の旅行支出はキャリアや人生観に影響するという調査結果もあります。

仮にその30万円を年利5%のインデックス投資に回したとすると、20年後には約80万円程度になる計算です(複利運用)。この増加額を「失う未来の可能性」として受け入れるかどうかが判断基準となります。

人生における“お金の使いどころ”とは何か

資産形成の目的は「より自由な人生を手に入れるため」です。つまり、人生の充実感を犠牲にしてまで数字を追うのは、本末転倒とも言えます。

例えば、若いうちのバックパッカー体験、異文化との出会い、人生観の転換──これらは金額以上の“価値”をもたらす可能性があり、将来の判断力や人間関係にも良い影響を及ぼします。

実例:投資と旅行を両立した人の選択

30代前半でインデックス投資を続けつつ、30万円を使ってインドへ1ヶ月間の旅に出たAさんのケース。彼は事前に積立を1ヶ月止め、生活防衛資金の一部を使って旅費を捻出。帰国後は通常の積立ペースに戻し、5年後には資産が500万円を超えました。

彼は「資産が減った感覚はなかったが、自分にとって本当に大切なものが何かは旅で分かった」と語っています。

どう判断すればよいか?自分に合った“指針”を持とう

判断のポイントは以下の3つです。

  • 資産全体の5〜10%以内の支出で収まるか
  • 生活防衛資金(6ヶ月分程度)は確保されているか
  • その体験は“今”でなければ得られないか

この3つの条件を満たすのであれば、投資を一時中断してでも“行く価値”はあると判断できるでしょう。

まとめ:投資と人生の豊かさは両立できる

インデックス投資による資産形成は、継続が大切とはいえ、全てを犠牲にするものではありません。
若いうちの体験や挑戦は、将来の人生設計や投資判断にも好影響を与えることがあります。
“今しかできないこと”への投資もまた、大切なお金の使い方の一つです。

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