イデコで実感する複利の力とは?毎月の積立と利益の再投資の仕組みをわかりやすく解説

株式

イデコ(iDeCo)を活用して長期投資をしているとよく目にするのが「複利効果」や「再投資」という言葉です。しかし、具体的にどのように利益が積み重なっていくのか、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。本記事では、イデコにおける複利の仕組みを初心者にもわかりやすく解説します。

複利とは「利益が利益を生む」仕組み

複利とは、得られた利益(運用益)を元本に組み入れ、さらにその元本と一緒に運用していくことで、時間とともに利益が加速度的に増えていく効果を指します。

例えば、毎月1万円を利回り5%で20年間積み立てると、単利(元本のみ)であれば約360万円ですが、複利で運用すると約412万円と、50万円以上の差が生まれます。

イデコでの再投資は自動的に行われている

イデコで選べる投資信託は基本的に「分配金を自動的に再投資するタイプ」がほとんどです。つまり、運用によって発生した利益は再びそのまま運用資産に組み込まれ、追加購入に使われています。

そのため、毎月の積立に加えて「運用益も再投資」されている状態が構築されており、これがまさに複利の力を活かしている状態です。

損益率だけでは複利の恩恵を測れない理由

たとえ現在の損益率が+23.6%といった表示でも、それはあくまで「現時点での含み益」の割合です。複利の効果は「時間」と「再投資の継続」によって、数年~数十年単位でじわじわと効いてくるものであり、数年程度ではその効果が目に見えて実感できるわけではありません。

積み立て投資では「最初の10年は地味、でも20年後には大きく跳ねる」といった傾向があり、長期投資こそ複利の恩恵を最大化できる方法です。

毎月の積立と複利の相乗効果

イデコでは毎月一定額を積み立てていく「ドルコスト平均法」が活用されており、これに複利が加わることでより効率的な資産形成が可能になります。

例えば、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のように安定した長期成長が見込まれる商品を長年かけて積み立てることで、運用益がさらに運用に回される「資産が資産を生む」状態になります。

具体例:複利が働くイメージ

仮に元本500万円を年率5%で20年間複利運用した場合、20年後には約1,326万円になります(税引き前・再投資前提)。このうちの826万円が「利益の利益」として増えた部分。これが複利の力です。

つまり、株価が上がるだけでなく「増えた部分もまた働いてくれる」ことで、将来の資産が大きく変わってくるというわけです。

まとめ:イデコは「複利×長期×再投資」で資産を育てる仕組み

イデコの魅力は、税制優遇に加えて複利の力を最大限活用できる仕組みにあります。eMAXIS Slim 米国株式のような成長性のある投資信託を用いて、毎月コツコツ積み立て、利益も自動再投資されることによって、長期的には大きな資産を築くことが可能です。

目先の数字に一喜一憂するよりも、「複利は雪だるまのように転がりながら大きくなる」と捉え、時間を味方につけた運用を心がけましょう。

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