新NISAで1800万円を10年間かけて投資できる?積立枠・成長投資枠の使い方を徹底解説

資産運用、投資信託、NISA

2024年からスタートした新NISA制度により、非課税投資枠の拡充が注目を集めています。「年間360万円、最長5年で最大1800万円の非課税投資ができる」と言われますが、制度の細かいルールや途中開始の場合の制限については理解が難しいという声も少なくありません。本記事では、積立枠や成長投資枠の活用、途中から始めた場合の対応、楽天証券での運用についてわかりやすく解説します。

新NISAの基本:積立枠と成長投資枠の違い

新NISAでは、年間最大360万円の投資枠が用意されており、以下の2つに分かれています。

  • つみたて投資枠:年間120万円まで(月額最大10万円)。対象は金融庁が認めたインデックス型等の低リスク投資信託。
  • 成長投資枠:年間240万円まで。個別株やアクティブファンドなど幅広く投資可能。

この2つの枠を合わせて年間最大360万円、通算で最大1,800万円までの非課税投資が可能です。

昨年使わなかった積立枠は翌年に繰越せる?

結論から言えば、新NISA制度では「未使用分の繰越」はできません。たとえば2024年に積立枠を利用しなかった場合、その年の非課税枠は失効し、2025年に持ち越すことはできません。

つまり、「2024年に成長投資枠を満額使ったが、積立枠を使わなかった」という場合、その年の積立枠120万円分は取り戻せず、2025年から新たに年間120万円の枠を活用する必要があります。

途中の月(例:7月)から始めた場合、満額使える?

つみたて投資枠の上限は月額10万円です。そのため、年間120万円を使い切るには、1月から始めて月10万円ずつ積み立てる必要があります。

7月から積立を始めた場合、残り6ヶ月間では最大でも月10万円×6ヶ月=60万円までしか利用できません。ボーナス設定などで一括で残りの120万円分を埋めることはできません。

積立枠は「毎月10万円まで」の制限があるという点が、成長投資枠との大きな違いです。

成長投資枠なら一括投資が可能

積立枠と異なり、成長投資枠は「一括投資が可能」であり、年間240万円の枠内であれば一度に全額投資することができます。

そのため、積立枠の未使用分を取り戻すことはできませんが、代わりに成長投資枠を柔軟に使うことで投資の機会を確保することが可能です。

楽天証券での実践:設定と注意点

楽天証券では、新NISAに対応した積立設定が用意されており、口座開設後に「NISA積立設定」メニューから月々の金額やファンドを設定できます。

注意点として、楽天証券での積立は「楽天キャッシュ」または「クレジットカード積立(月5万円まで)」を併用しながら行うことで、楽天ポイントが付与されるメリットもあります。

ただし、開始月によって年間枠をすべて使いきれないため、年初からの計画的な設定が重要です。

まとめ:積立枠は繰越不可、計画的な利用を

新NISAでは年間最大360万円(積立120万円+成長投資240万円)までの非課税投資が可能ですが、積立枠は「月額10万円まで」「未使用分の繰越不可」という制限があります。

したがって、積立枠を活用するには年初からのスタートが有利であり、途中開始では満額の利用は難しくなります。制度を正しく理解し、自分に合った投資計画を立てることで、最大限の恩恵を受けることができるでしょう。

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