IPO(新規公開株)は、一般投資家が上場前の企業に投資できる貴重な機会として注目されています。しかし「IPOは公開前に抽選で購入するもの」「公開後に抽選があることはあるのか?」といった疑問を持つ方も少なくありません。この記事では、IPO株の購入タイミングや抽選の仕組みについて詳しく解説します。
IPO株の抽選は上場前に実施される
IPO株の購入は、原則として上場前の抽選に申し込むことで可能です。この抽選は、証券会社ごとに定められた期間内に申し込んだ投資家の中からランダムで選ばれ、当選者は上場価格で株式を購入できます。
抽選に参加するには、証券会社の口座を保有し、IPOのブックビルディング期間中に「需要申告」する必要があります。購入資金を事前に入金しておく必要がある場合もあります。
公開後の「抽選当選」は基本的に存在しない
IPO株の抽選は上場前に完結しており、上場後に「抽選で当選した」として株式を割り当てる仕組みは存在しません。上場後に購入する場合は、通常の株式と同様に市場で株価に応じて売買されます。
たとえば、上場初日に人気銘柄は初値が大きく上昇する傾向があります。抽選に外れた投資家が初値買いを狙って成行注文を出すため、値がつかない「寄らずのストップ高」になることもあります。
IPOの購入方法とスケジュールの流れ
IPOの一般的な流れは以下の通りです。
- ① 企業のIPO発表(目論見書の提出)
- ② ブックビルディング期間(需要申告)
- ③ 抽選・当選通知
- ④ 購入申し込み(当選者のみ)
- ⑤ 上場(証券取引所で取引開始)
このスケジュールに基づき、投資家は上場前にのみIPOにアクセスすることができます。
公開後に買える「IPO株」は市場で取引される
抽選に外れても、IPO株は上場日以降に市場で購入することが可能です。ただし、公開直後は初値が公募価格より大幅に高騰することがあり、リスクも大きくなります。
例として、ある新興IT企業のIPOでは、公募価格が1,000円だったにもかかわらず、初値が3,000円を超えたケースがあります。このような状況では、購入判断に慎重を要します。
IPOに関する詐欺や誤情報に注意
「IPOに当選した」などと称する詐欺DMや架空口座への勧誘が増えています。証券会社以外からのIPO当選通知は原則存在しませんので、見慣れない連絡先には絶対に返信しないよう注意しましょう。
また、SNS上で「公開後でも当選がある」などと投稿している情報は、誤解や意図的なミスリードの可能性があります。情報の出所や仕組みをしっかり確認する姿勢が重要です。
まとめ:IPOは公開前抽選が原則、公開後は通常の売買
IPO株は公開前に抽選によって配分され、当選者だけが購入できます。公開後には抽選は行われず、通常の市場取引になります。確実にIPO株を狙うには、証券会社のIPO取扱銘柄情報を定期的にチェックし、複数社に口座を持つなど準備が鍵となります。
IPO投資はリターンの可能性が高い一方で、落選リスクや値動きの激しさも伴います。正しい知識と冷静な判断で、戦略的にチャンスをつかみましょう。

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