NISA口座で保有しているINPEX(1605)株式について、配当権利取りを狙って保持し続けるか、あるいは業績懸念から利益確定を優先するかは、多くの個人投資家が直面する悩みです。配当・値動き・非課税メリットの3つを軸に冷静に判断しましょう。
INPEX(1605)の基本情報と投資指標
INPEXは日本最大の石油・天然ガス開発企業で、資源価格に大きく業績が左右されます。直近ではWTI原油価格の変動や為替影響、そして中東情勢などがリスク要因とされています。
配当利回りは約3〜4%と比較的高めで、配当重視の投資家からの人気も高い銘柄です。
6月の配当権利日を意識した戦略とは?
INPEXの配当権利確定日は6月末で、権利付き最終売買日はその2営業日前となります。この日までに株を保有していれば配当を受け取る権利があります。
仮に6月配当を受け取った場合、1株あたりの配当は50〜60円が想定され、100株保有で5,000〜6,000円相当となります。すでに5,000円の含み益がある状況で、この配当分を「上乗せ利益」として捉えるのは有効な判断軸です。
業績下方修正の影響と値下がりリスク
12月決算における業績予想が弱含んでいるとの情報がある場合、配当取り直後の株価下落リスクには注意が必要です。
配当落ちによる下落は一時的なものであることも多いですが、業績不振が長期化すれば株価が配当以上に下がる可能性もあります。特に資源価格の急落や政治不安など外部要因には敏感な銘柄です。
NISA口座ならではの注意点と活用法
NISAで得られる利益や配当は非課税のため、売却益と配当を合算して考えることが重要です。「非課税だから配当を受け取ってから売る」のは一つの戦略ですが、含み益が消えるような下落があれば、非課税の恩恵も薄れます。
また、NISAの非課税枠は年限がありますので、含み益を活かすタイミングも大切です。来年以降の新NISA制度も見越して、資産の入れ替えを意識した運用も考えておきましょう。
投資スタイル別の判断基準
・安定志向:配当利回りに満足しているなら、6月まで保有して権利を取るのが妥当。ただし、その後の株価推移は毎日確認。
・短期トレード派:5,000円の利益確定を優先して6月前に売却もあり。リスクを抑えた行動になります。
・配当重視型:中長期で保有する前提であれば、業績悪化による下落を吸収できる覚悟が必要。
まとめ:配当を取るか利益確定かは「トータルリターン」で判断
INPEX(1605)のように配当利回りが高くても、業績リスクと株価の下落を考慮する必要があります。NISA口座の非課税メリットを最大限に活かすためには、「いま売る」か「配当を取ってから売る」かをトータルで比較して決断するのが最善です。
情報を集め、日々の市況や企業動向をチェックすることで、納得のいく判断ができるでしょう。

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