MT4(MetaTrader4)を利用しているトレーダーの中には、「他人とチャートが違う」「実際の値動きとズレがある」といった疑問を抱くことがあります。特にCFD(差金決済取引)で先物指数などを取引している場合、そのチャートの正確性や信頼性について不安を持つ方も多いでしょう。本記事では、MT4チャートのズレや誤差が生じる理由、CFDチャートの特徴、そしてトレードにおける対処法を解説します。
なぜMT4チャートにズレがあるのか
MT4チャートは、利用しているFX・CFD業者ごとに配信される価格データが異なります。これは業者ごとに提携しているリクイディティプロバイダー(価格提供元)が異なるためであり、同じMT4でもA社とB社では表示されるチャートが違うことがあります。
また、MT4の時間軸はサーバー時間に依存しているため、日本時間とのズレも発生します。たとえば、米国市場に連動したSP500のCFDでも、業者のサーバーがヨーロッパ時間で動いていれば、チャートの始まりやローソク足の形成タイミングが異なって見えることがあります。
CFD先物チャートの信頼性と注意点
CFD(Contract for Difference)は現物ではなく価格差を対象にした取引のため、「正確な価格」が存在しないのが特徴です。例えばSP500の場合、実際には先物価格に連動したCFD価格が配信されますが、その価格は業者ごとに微妙に異なります。
楽天やIG証券など各社のCFDでは、先物価格に対する独自のスプレッド設定や価格調整が行われているため、「楽天MT4のチャートと他社チャートが違う」という現象が起こるのは自然なことです。
同じ業者内でもチャートが異なる可能性
基本的に同じ業者のMT4を利用しているユーザーであれば、同一のサーバーを参照するためチャートが一致するはずですが、設定や取引サーバーが異なる場合(複数サーバー運用)には若干の違いが出ることがあります。
さらに、表示するローソク足の時間足やインディケーターの設定により視覚的なチャートの印象も大きく変わるため、「AさんとBさんで見え方が違う」と感じるのはこのような背景があるからです。
取引システムの仕様にも要注意
ユーザーが指摘する「利益は保有され損切りだけが決済された」というような取引挙動は、注文の種類(指値・逆指値)や両建て、決済ロジックの誤解などから発生することがあります。MT4の注文実行は非常に厳格ですが、業者独自の注文処理ルールがある場合には、その仕様により結果が変わることも。
不明な決済挙動がある場合は、取引履歴のログや証券会社のサポートに確認を取り、証拠を基に精査することが大切です。
チャートのズレとどう付き合うべきか
チャートの微細なズレや業者間の価格差は完全に防ぐことはできません。しかし、トレード戦略やリスク管理に一貫性を持たせることで、チャートの違いによる損失リスクを減らすことは可能です。
特にエントリーやエグジットをMT4のチャートに完全依存するのではなく、複数のソースで価格を確認する習慣をつけると安心です。また、国内外の複数業者を比較することで、最も信頼できる価格配信元を選ぶという方法もあります。
まとめ:MT4とCFDチャートは「違って当然」その前提で判断しよう
MT4のチャートが他人と違って見える、CFD価格が信頼できないという悩みは多くのトレーダーが経験するものです。しかし、その違いには明確な理由があり、それを理解しておくことで対処も可能です。
自分の取引スタイルに合った業者選びと、ルールに基づいたトレードを心がけることで、チャートの違いによるストレスを大きく軽減できるでしょう。

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