株式市場には「取引時間外」にも売買できるPTS(私設取引システム)があります。PTSは便利な反面、値幅制限(ストップ高・ストップ安)などが証券取引所のルールと異なる点もあるため、確認方法を知っておくことは重要です。本記事では、PTSでのストップ高・ストップ安の確認方法をわかりやすく解説します。
PTSとは?通常の取引との違いをおさらい
PTS(Proprietary Trading System)は証券取引所外での株式取引を可能にする私設の取引所です。日本では主に「SBIジャパンネクストPTS」や「チャイエックスPTS」などが稼働しています。主に夜間や早朝など取引所が閉まっている時間帯にも売買が可能なため、決算発表後の素早い対応などに利用されています。
PTSには東証のような明確なストップ高・ストップ安の制度がない場合もあり、価格が大きく動く可能性がある点に注意が必要です。
PTSのストップ高・ストップ安は存在するのか?
PTSでは基本的に明確な「値幅制限」は設定されていません。しかし、PTS運営会社や証券会社が独自のリスク管理のために内部的な制限(例えば注文受付停止や価格乖離制限)を設けているケースがあります。
そのため、PTSにも「事実上の上限・下限」が存在することがあり、実際の取引で価格が停止するように見えることもあります。これは公式の制度ではなく、証券会社ごとの運用に依存します。
PTSの価格上限・下限を調べる方法
PTS取引における価格上限や下限を知るには、次のような手段が有効です。
- SBIジャパンネクストPTSの公式サイト:各銘柄の板情報や直近取引価格をリアルタイムで閲覧可能
- 証券会社のPTS対応画面:楽天証券やSBI証券などのPTS取引に対応した取引ツールで、実際の取引板や注文状況を確認できます
- ヤフーファイナンス:銘柄ページに「PTS価格」として表示されることがある
特にSBI証券や楽天証券のようなPTS対応業者を利用していれば、自動でPTS価格が表示されるため便利です。
PTSでの取引時の注意点とリスク
PTSでは取引量が限られるため、スプレッドが広くなる傾向があります。また、流動性が低いため注文が約定しにくいというデメリットもあります。
さらに、PTS価格は東証などの公式取引所とは独立して動くため、「ストップ高に見えてもPTSでは下落している」といったことが起こり得ます。そのため、PTSでの価格だけに惑わされず、全体の相場感を意識することが大切です。
まとめ:PTSの価格上限は確認できるが、制度上のストップ高・安はない
PTS取引においては、東証のような明確な値幅制限(ストップ高・ストップ安)は存在しません。ただし、実務上は証券会社の管理や流動性の制約により価格が一定幅で止まることもあります。
価格を確認するには、SBIジャパンネクストPTSの公式サイトや各証券会社のツールを活用するのが最も確実です。PTS取引は便利な半面、リスクもあるため、十分に情報収集してから利用するようにしましょう。

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