「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、米国の代表的な株価指数S&P500に連動するインデックスファンドで、つみたてNISAやiDeCoでも高い人気を誇っています。SNSやニュースで「大暴落」といった言葉を目にすると不安になる方も多いですが、実際の値動きを冷静に振り返ると、長期投資においては一時的な下落を乗り越えた「右肩上がりの成長」が見えてきます。本記事では、これまでに起こった下落局面と、その後の回復を事例とともに分かりやすく解説します。
S&P500はこれまで何度も暴落を経験している
S&P500指数は、米国の代表的な500社の株価から構成される指数で、米国経済全体の成長を表す指標とも言えます。長期的には右肩上がりで成長していますが、短期的には大きな下落(=暴落)も複数回発生しています。
たとえば近年では、以下のような暴落がありました。
- 2020年3月:コロナショック
1ヶ月で約30%以上の下落。しかし半年ほどで回復。 - 2022年:インフレ懸念と金利上昇
年初から1年かけてS&P500が約20%以上下落。
このような下落は「暴落」とも表現されますが、その後必ず回復し、再び過去最高値を更新するというのがS&P500の特徴です。
eMAXIS Slim S&P500も連動して下落する
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、このS&P500指数に連動して運用されるため、指数が下がれば基準価額も下がることになります。
たとえば、2022年には基準価額も大きく下落し、「含み損になった」と投稿する個人投資家も多く見られました。しかし、2023年以降には再び上昇に転じ、2024年にはコロナ後の高値を更新した時期もあります。
このように、一時的な下落局面があっても、長期で見れば回復基調に戻るのがeMAXIS Slim S&P500のこれまでの傾向です。
右肩上がりに戻る理由:米国経済の底力
「なぜ回復するのか?」という疑問には、米国企業の圧倒的な成長力とイノベーションが背景にあります。S&P500の構成銘柄には、Apple、Microsoft、Amazon、NVIDIAといった世界をリードする企業が多く含まれており、それぞれが高い収益力を持っています。
さらに、S&P500の構成銘柄は時代に応じて入れ替わるため、常に「今の強い企業」が集まる仕組みになっています。これが、指数としての長期的な成長を支えているのです。
短期の下落に惑わされないためのポイント
つみたて投資や長期保有を前提とするなら、一時的な下落はむしろ「安く買えるチャンス」として前向きに捉えることができます。
- 毎月の積立なら、価格が下がった時は多くの口数が買える
- 長期投資では「複利効果」が後半に大きく効いてくる
- 過去の暴落もすべて数年以内に回復している
過去の歴史から見ても、落ち着いて積立を続ける人ほど結果的に利益を得やすい傾向があります。
まとめ:暴落はあるが、長期的には成長している
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、確かにこれまでに「大暴落」とも言えるような下落局面を経験しています。しかし、米国経済の成長力とインデックスの特性により、これまではすべての下落から回復し、長期的には右肩上がりを続けています。短期の値動きに一喜一憂せず、長期でじっくりと資産形成していく姿勢が、このファンドと最も相性の良い投資スタイルです。

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