オルカンとS&P500、長期投資で選ぶならどっち？30年後を見据えた賢い資産形成戦略

これから長期投資を始めるにあたって、多くの人が「オルカン（全世界株式）」と「S&P500（米国株式）」のどちらを選ぶべきか迷います。どちらも優れたインデックス投資先ですが、それぞれに異なる特徴とリスクがあります。本記事では、資産形成の観点から両者を比較し、今後30〜40年を見据えた選択のヒントをご紹介します。

オルカンとは？全世界に分散投資できる魅力

オルカン（オール・カントリー）は、MSCI ACWI（全世界株式インデックス）に連動する投資信託で、米国だけでなく先進国・新興国すべての株式市場に広く投資します。国際的に分散されているため、一部の地域で不況が起きても他の地域で補う可能性があります。

具体例として、米国市場が不調でもインドや東南アジア市場の成長が補填することがあります。全世界の経済成長に賭けたい人に向いています。

S&P500とは？米国市場の強さに集中投資

S&P500はアメリカの代表的な上場企業500社で構成される株価指数で、AppleやAmazon、Microsoftなど世界的企業が中心です。過去30年間の平均年利回りは約7〜10％で、米国経済の成長力を背景に高いリターンを誇ります。

ただし、米国一国に集中しているため、リスク分散という観点ではオルカンより劣ります。とはいえ、米国が今後も世界の中心であり続けると信じるなら、非常に有力な選択肢です。

長期的に見て、アメリカは成長し続けるのか？

今後30〜40年の経済予測は誰にも正確にはできませんが、アメリカは人口増加やイノベーション、資本主義の柔軟性などから、成長を続ける可能性が高いと見られています。特にAI、再生可能エネルギー、バイオテクノロジー分野などでは、引き続きリーダーシップを取っていくと考えられています。

一方で、米国の債務拡大や政治的分断なども無視できないリスクです。これらの不確実性をどう捉えるかが、S&P500への集中投資を決断する際のポイントになります。

オルカン・S&P500それぞれのメリットとデメリット

実際の投資家の声：オルカンとS&P500の運用体験

ある30代男性は、2020年からオルカンを積立投資し、米国以外の新興国が思ったよりも伸びなかったため「やや期待外れ」と感じた一方、「世界経済全体に乗れている安心感がある」と語ります。

一方で、S&P500を運用している40代女性は「リターンが安定していて、特に2023年の上昇局面では満足感が高かった」と評価。ただ「米国株が急落したときの精神的ダメージが大きかった」とも語っています。

まとめ：目的とリスク許容度で選ぼう

• 世界全体に分散投資したいならオルカン
• 米国の成長力を信じて高リターンを狙うならS&P500
• リスク許容度と投資目的に応じて選択すべき
• 将来に不安があるならオルカン、米国一本にかける覚悟があるならS&P500

どちらも優れた選択肢ですが、自分自身のリスク許容度、運用スタイル、目的を明確にすることが大切です。迷ったら、両方を組み合わせて積立投資するのも有効な戦略です。

rieki

こんにちは！利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。