海外旅行や出張の際に現地通貨を引き出すため、楽天銀行のデビットカードを利用する方が増えています。しかし、「ユーロを引き出すとき、為替手数料や銀行の利用料はいくらかかるのか?」といった疑問を抱く方も少なくありません。この記事では、楽天デビットカードを使って海外ATMからユーロを引き出す際の手数料の仕組みと、賢く利用するためのポイントを解説します。
楽天デビットカードの為替手数料の仕組み
楽天デビットカード(Visa/JCB)は、海外ATMでの現地通貨の引き出しに対応しています。為替手数料は、楽天が提示する基準レートに上乗せされる形式で、通常はVisaの場合で1.63%、JCBの場合で1.60%前後とされています(変動あり)。
たとえば、1ユーロ=160円のレート時に引き出すと、実際の円換算レートは約162.60円〜162.88円程度になります。これはレートの変動にも左右されますが、楽天銀行のサイトやカードブランドの公式ページで最新情報を確認できます。
ATM利用時の追加手数料にも注意
為替手数料の他に、現地ATMオーナーが徴収するATM使用料(サーチャージ)があります。これは各ATMや銀行によって異なりますが、おおよそ1回あたり2〜5ユーロ程度が相場です。
この手数料はATM画面に表示されることが多く、利用者が了承しない限り処理は進まない仕組みです。できるだけ手数料の安い、または無料のATMを選ぶことで節約につながります。
楽天銀行側の海外事務手数料
楽天銀行では、海外ATMの利用に際して別途、海外ATM手数料として220円(税込)が発生します。これは1回ごとに加算されるため、複数回に分けて引き出すより、1回でまとめて引き出す方が手数料面で有利です。
なお、ATM手数料や為替レートの反映は利用明細上で数日後に確定する場合があります。
引き出し手順と注意点
楽天デビットカードを海外ATMで使うには、4桁のPINコードが必要です。また、ATMによってはカードを読み取れなかったり、ネットワークが制限されていたりするため、VISAやJCB対応のマークがあるATMを選ぶようにしましょう。
ATM画面で「通貨換算をATM側で行う(Dynamic Currency Conversion)」を選ぶと、為替レートが不利になることが多いため、必ず「現地通貨での引き出し」を選択しましょう。
実例:ユーロ引き出し時の費用シミュレーション
例として、150ユーロを海外ATMで引き出した場合の費用を以下にシミュレーションしてみます(為替レート1ユーロ=160円、Visa為替手数料1.63%、ATM手数料3ユーロ、楽天銀行ATM手数料220円で計算)。
項目 | 金額 |
---|---|
為替レート(1.63%上乗せ) | 約162.60円/ユーロ |
円換算額(150ユーロ) | 24,390円 |
ATM手数料 | 約480円(3ユーロ換算) |
楽天銀行手数料 | 220円 |
合計 | 約25,090円 |
このように、手数料を合算すると意外にコストが高くなるため、計画的な引き出しが重要です。
まとめ:楽天デビットカードの海外利用を賢く使うコツ
楽天デビットカードを使って海外ATMからユーロを引き出す場合、為替手数料、ATM使用料、楽天銀行の手数料がかかります。合計すると3〜4%程度のコストになることもあるため、以下の点に注意しましょう。
- 為替手数料率を事前にチェックする
- できるだけ少ない回数で引き出す
- 現地通貨建てで引き出す(DCC非選択)
- ATMの手数料表示を確認する
これらを意識すれば、楽天デビットカードでもコストを抑えつつ安全にユーロを引き出すことができます。最新の手数料や対応ATM情報は、楽天銀行の公式サイトで確認しておくと安心です。

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