投資初心者の方にとって、NISA(ニーサ)制度は「非課税でお得」と聞いていても、その仕組みや開始タイミング、注意点まで正しく理解している人は少なくありません。特に楽天証券などで口座開設をしたばかりの方が気になる「本当に非課税になるのか?」「いつから始めていいのか?」といった疑問にお答えしていきます。
NISA口座がないとNISAでの投資はできない
NISA制度を利用して非課税で投資信託や株式を購入するには、まず「NISA専用口座」の開設が必要です。これは特定口座や一般口座とは別の専用の仕組みであり、NISA口座を作らなければNISA投資は始まりません。
たとえば、楽天証券で口座を開設していても、NISA口座を申し込んでいなければ、NISA枠での取引(=非課税取引)はできません。通常通り課税対象の投資になってしまいます。
税務署の審査が完了するまで取引は非課税にならない
楽天証券をはじめとした金融機関では、NISA口座の申請後に税務署で「重複申請がないか」の確認が行われます。この審査が完了してはじめて、正式にNISA口座が有効になります。
この審査中にNISA枠で積み立て設定などを行っても、正式に口座開設が完了していなければ、その間に購入した投資信託などは「課税口座での購入」と見なされてしまいます。つまり、審査完了前の取引は非課税にはなりません。
NISA口座の開設完了を確認する方法
楽天証券では、マイページやメール通知で「NISA口座開設完了」の案内が届きます。この案内をもって正式にNISA投資が可能になります。
また、積み立てNISAを設定した場合も、「引き落とし予定日」や「積立開始日」がNISA口座開設日以降であるか確認しておくことが重要です。審査完了前に設定だけしておき、開始日を遅らせることも可能です。
非課税での取引が始まる仕組み
NISA口座が開設されると、楽天証券の取引画面で「NISA口座から買付」という選択肢が表示されます。この選択肢を選んで投資商品を購入することで、NISA枠での非課税投資が開始されます。
なお、NISA制度には年ごとの非課税投資枠(成長投資枠・つみたて投資枠など)がありますので、その範囲内での取引であれば、運用益や分配金は非課税で受け取ることができます。
よくある勘違いと注意点
- 勘違い1:「NISA口座を申し込んだからもう非課税で投資できる」→税務署の審査完了までは非課税ではありません
- 勘違い2:「楽天証券に口座があるからNISAも自動で使える」→NISA口座は別途申請が必要です
- 注意点:初期設定で課税口座が選ばれているケースもあるので、注文時に「NISA口座を選んでいるか」確認しましょう
まとめ:NISAを非課税で始めるには“開設完了”がカギ
NISA制度を活用するには、「NISA口座の開設完了」がスタート地点です。楽天証券などで申込んだだけではまだ不十分で、税務署の確認が完了し、口座が有効になった状態から初めて非課税での取引が可能になります。
これから投資を始める方は、「いつから非課税になるのか」をしっかり確認し、焦らず制度を活用していきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント