最近話題となった「古古古米5キロ83円」という衝撃的な数字。これが一体何を意味しているのか、消費者として知っておくべき背景をわかりやすく解説します。古米や古古米、そして飼料米としての扱いについて理解すれば、この数字が決して通常の市場価格ではないことが見えてきます。
古古古米とは?定義と分類
古古古米とは、収穫から3年以上経過したお米を指す非公式な呼称です。正式には「古米(1年以上)」「古古米(2年以上)」と分類されますが、3年以上になると品質劣化が進み、人間の食用には適さないケースも多く、主に飼料用や加工用に回されます。
例えば、2020年産の米が2024年時点で飼料米として出荷される場合、「古古古米」と揶揄されることがあります。
なぜ5キロで83円という価格になるのか
この価格は一般市場での販売価格ではなく、飼料米として政府の買い取り制度を利用した結果のものと考えられます。農家や業者が売れ残った古米を廃棄する代わりに、飼料用として出荷し、その対価として受け取る金額が「5キロ83円」となるケースがあります。
このような数字は市場価格を反映したものではなく、あくまで補助金交付や買い取り制度の中で決まる特殊な価格です。
通常の相場価格とは大きく異なる
新米や家庭向けに販売されるお米の価格は、5キロあたり2,000円〜3,000円程度が相場です。古米であっても、品質が保たれていれば1,000円台で流通することもあります。つまり「5キロ83円」は通常の購入者が接する価格帯とは全く異なる、特殊な事例なのです。
この点を混同して「お米が異常に安くなった」と誤解する人もいますが、そうではありません。
古古古米の行き先と用途
品質が大きく劣化したお米は、家畜の飼料や工業用原料(例:米油の原料)として利用されます。飼料として出荷された場合、精米されることなく破砕米や粉砕米として加工され、牛や豚の飼料として混ぜられます。
このように使い道が異なるため、人間用の「食品価格」とは別次元の価格設定となるのです。
背景にある問題と今後の課題
なぜ古古古米が生まれるのかというと、過剰生産と需給バランスの問題が背景にあります。特にコロナ禍以降、業務用需要が激減したことにより、在庫が積み上がり、売れ残った米が年をまたいで古米化するという問題が深刻化しています。
農政の見直しや、需要に応じた生産調整が課題として挙げられており、農家や流通業者にも対応が求められています。
まとめ:83円の真相は飼料用の特殊価格
「古古古米5キロ83円」という数字は、驚くべき価格に見えますが、これは飼料用として出荷されたお米に対して支払われる特殊な価格であり、一般消費者が購入する市場価格とは無関係です。
このような価格表示が出た背景には、在庫過剰や飼料転用政策など複数の要素が関係しています。情報の真偽を見極め、正しい理解をもって行動することが重要です。

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