高校生が探究学習で経済をテーマにするのは、将来の進路や社会理解にも直結する非常に有意義な選択です。ただし、「経済」と一言でいっても非常に幅広いため、どのキーワードを選ぶかが探究の深さと面白さを左右します。本記事では、深く掘り下げられる経済系のキーワードとその着眼点を、具体例とともに紹介します。
1. 少子高齢化と日本経済
日本は世界でも有数の少子高齢社会。労働人口の減少や社会保障の負担増加が経済に与える影響は深刻です。
具体的には、介護業界や年金制度、企業の人手不足問題などを軸に考察が可能です。地方経済への影響という切り口もおすすめです。
2. キャッシュレス化の進展
QRコード決済、電子マネー、クレジットカードの利用が広がる中で、現金を使わない社会のメリットと課題が注目されています。
実際に身の回りの店での導入状況を調べたり、高齢者や観光客にとっての使いやすさを探るなど、フィールドワークと相性が良いテーマです。
3. SDGsとビジネスの関係
持続可能な開発目標(SDGs)は、企業活動にも大きな影響を与えています。環境に配慮した経済活動や「エシカル消費」などがキーワードになります。
具体例としては、無印良品やユニクロの取り組みを調べ、企業戦略との関連を考察するのが良いでしょう。
4. インフレと家計への影響
物価上昇と賃金の関係、日銀の金融政策など、ニュースとリンクしたタイムリーなテーマです。家計簿調査や価格比較なども探究活動に取り入れやすいです。
コンビニのおにぎりの価格変化や、公共交通機関の値上げ例などからも実感できます。
5. 地方創生と地域経済
地方の人口減少や産業の衰退に対し、地域独自の取り組みが注目されています。「道の駅」や「ふるさと納税」などの制度も調査対象として適しています。
自分の地域の取り組みを取材するなど、フィールドワークと組み合わせると学びが深まります。
6. ベーシックインカムの可能性
すべての国民に最低限の生活費を給付するという制度構想は、経済格差の解消や雇用の在り方に大きな影響を与える可能性があります。
賛否のあるテーマなので、論点を整理しながら自分の意見を形成するのに最適です。
7. グローバル企業と日本の競争力
GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)といった巨大企業と、日本企業の比較を通じて、グローバル化やイノベーションの重要性を学べます。
任天堂やソニーなど、日本発のグローバル企業の戦略に注目するのもおすすめです。
8. 円安・円高と輸出入の影響
為替レートの変動は、日本の貿易や観光業に直接的な影響を与えます。経済ニュースを理解する力も身につきます。
たとえば、「1ドル=150円になったときのトヨタとユニクロの影響の違い」などを調べると具体的です。
9. 学生とお金のリテラシー
「奨学金の仕組み」「金融教育の必要性」「クレジットカードの危険性」など、身近なお金のテーマを学ぶことで、自分自身の生活にも役立ちます。
中高生向けの金融教育が話題になっている今、注目度の高いテーマです。
10. AIと経済:仕事はなくなる?
ChatGPTをはじめとするAIの進化が、雇用や経済構造にどう影響するかは多くの分野とつながる大テーマです。
AIが得意な仕事・苦手な仕事、未来の働き方について考察する内容は、多くの共感を呼びやすいです。
まとめ:探究学習は「問い」を育てることが第一歩
経済系の探究テーマは多様で、現実とつながっているものが多くあります。まずは「自分が気になること」「自分の生活と関係すること」から小さく問いを立ててみるのが成功のコツです。
そして、その問いを「なぜ?」「どうすれば?」と深掘りしていくことで、あなただけの探究テーマに成長していきます。

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